MoneyGramがStellarおよびCircleと提携
国際送金ネットワークサービスを手掛ける送金会社大手のMoneyGramは、オープンソースのステラ(Stellar)ブロックチェーンネットワークの開発を主導する非営利組織ステラルーメン開発財団(Stellar Development Foundation)および、ステーブルコインであるUSDコイン(USDcoin/USDC)を運営するブロックチェーン開発企業のCircleと提携したことを発表した。
MoneyGram today announced a partnership with @StellarOrg. Read the full press release here: https://t.co/2UbBxTY8Sw pic.twitter.com/HzSd3cvNcx
— MoneyGram International (@MoneyGram) October 6, 2021
このパートナーシップによりStellarは、CircleのUSDCステーブルコインを利用することで、MoneyGramのユーザーが現地通貨による仮想通貨の支払いを可能にすることを助けるとのこと。MoneyGramネットワークはStellarブロックチェーンと統合することでUSDCトランザクションを決済し、United TexasBankはCircleとMoneyGramの間の決済銀行として機能する。MoneyGramのアレックス・ホームズ(Alex Holmes)会長兼CEOは次のように語った。
仮想通貨やデジタル通貨が目立つようになるにつれ、国境を越えた支払いを合理化する方法としてのステーブルコインの可能性が注目されるようになるでしょう。
国境を越えた支払いと決済を可能にするステーブルコイン
ホームズ氏によると、MoneyGramはブロックチェーンテクノロジーを通じて国境を越えた支払いと決済を可能にする手段とし、ステーブルコインの採用に取り組んでいる。
Stellarとの戦略的パートナーシップは、消費者決済セクターに直接的な影響を及ぼすと考えている。実際、国境を越えた支払いと決済を可能にする方法としてステーブルコインには大きな注目が集まっており、MoneyGramはステーブルコインに対して強気な姿勢を見せている。その一方で、ステラルーメン開発財団の(Denelle Dixon)CEO兼常務取締役は、次のように語っている。
MoneyGramを使用することで、エンドユーザーは、MoneyGramの広大なネットワークがサポートしているあらゆる場所で、USDC取引の決済が可能になります。したがって、これは、仮想通貨をフィアットに、フィアットを仮想通貨に交換できるという点で大きな変革となるでしょう。
MoneyGramは以前、分散型台帳会社Rippleトパートナーシップを組んでいたが、Rippleが有価証券の販売問題をめぐってSECとの争いに発展しているため、NEXTMONEYの特集記事「MoneyGramは、SEC訴訟を理由にリップルの取引を停止」で報じたように、2021年2月末にパートナーシップを終了している。