USDC発行のCircle社がシンガポール市場への拡大と投資を発表

Circle社がシンガポール市場への拡大と投資を発表

ステーブルコインUSDコイン(USDcoin/USDC)の発行者であるCircle(サークル)は、Circle Venturesと呼ばれる投資部門を新たに立ち上げ、ブロックチェーンエコシステム開発と、繁栄に必要な新しいテクノロジー、製品、プロトコルの加速を促進していく事を発表した。

Circleは初期段階の企業に投資し、ベンチャー部門を通じて開発と共有ミッションへの貢献を加速していくとのこと。また、Circleはシンガポール市場への投資を計画していることも発表。市場での拡大を計画しており、該当するシンガポールのライセンスと登録を取得するための申請プロセスを開始した。Circleの共同創設者兼CEO(最高経営責任者)であるジェレミー・アレール(Jeremy Allaire)氏は次のように述べている。

MAS(Monetary Authority of Singapore=シンガポール金融管理局)は常にフィンテックイノベーションの最前線に立ってきました。私たちはMASと協力できることを光栄に思っており、イノベーションイニシアチブでシンガポールの企業と協力することを楽しみにしています。


シンガポール問題警告

シンガポールの金融規制当局は、「重大な損失」をもたらす可能性のある仮想通貨の「急激な投機的変動」による個人投資家の潜在的なリスクについて警告した。

シンガポールのフィンテックフェスティバルで、MASのマネージングディレクターであるラヴィ・メノン(Ravi Menon)氏は、中央銀行の価格は「経済のファンダメンタルズに固定されていない」ため、個人投資家の投資資産として仮想通貨やトークンに憤慨していると述べている。また、ブロックチェーンと仮想通貨は、より安くてより速い国境を越えた支払いを促進するなど、「多くの潜在的な利益」をもたらす可能性があると述べた。

中央銀行のデジタル通貨に関してシンガポールは特段、急いではいない。デジタルシンガポールドルが必要なのは「現時点ではやっかいなこと」だとみており、メノン氏は次のように語っている。

シンガポールの小売CBDCの場合は緊急ではありません。国の電子決済はすでに普及していてとても効率的です。