ベトナムでマイニングリグの需要増加
地元メディアの報道によると、ベトナムの仮想通貨マイニング市場での、マイニングリグの需要が急増していることが分かった。
ベトナムでは最近、ビットコイン（Bitcoin/BTC）、イーサリアム（Ethereum/ETH）などの仮想通貨マイニングのためにセクター参加者が増えるにつれて仮想通貨マイニングリグが高い需要を記録している。仮想通貨マイニングは、ビットコインが51,000ドルを超えたことでさらに盛り上がりを見せており、特にベトナムでマイニングリグの価格上昇をもたらしている。ホーチミン市全体で仮想通貨マイニングリグ販売チェーンストアの所有者クアン・トゥアン（Quang Thuan）氏は、会社の売り上げが先月から9月上旬にかけて3倍になったと明かしている。
というのも、仮想通貨が5万ドルを下回って取引されていた8月中旬以前は、マイニングリグの需要はそれほど高くなく、マイニングリグは現在よりも500万ベトナムドン（約24,000円）ほど安価で販売されていた。マイニングリグの現在平均価格は3,000万ドン（約145,000円）だが、AMDやNvidiaによって製造された処理装置を備えたリグの価格は3,500ドル～4,400ドル（約384,000円～482,000円）で、先月の販売価格よりも約220ドル（約24,000円）高くなっている。
地元の仮想通貨マイニングコミュニティの管理者であるル・フン（Le Hung）氏はマイニングリグの需要について次のように述べている。
まず、ビットコイン、イーサリアム、およびその他の仮想通貨は同時に値上げを経験し、マイナーは利益を上げ始めました。さらに、パンデミックが長引き、投資オプションが減少したため、より多くの人々がビットコインマイニングを選択しました。
つまりHung氏は、主に仮想通貨価格の高騰と長引くパンデミックのために、仮想通貨マイニングの需要が急増しているのではないかとの結論を示した。
新マイニングファーム設立の計画も浮上
地元のマイナーは、ドンナイの南部州に新しいリグを備えたイーサリアムマイニングファームを設立するために約30億ドン（約1,450万円）を費やし、今後6カ月以内に投資を回収できることを望んでいると明かした。
実際、ベトナムは8月に仮想通貨採用率が過去最高に達しており、最近の調査によると、小売仮想通貨投資の41%を占め、他のアジア諸国の中でも高い数値を記録している。これらの一方で、国の規制当局は別の考えを持っており、ベトナム中央銀行は、仮想通貨が国内で法的に認められていないことを繰り返し強調し、市民に仮想通貨を取引することを避けるように促している。
