カザフスタン国立銀行がDigital Tengeのホワイトペーパーを発行

カザフスタン国立銀行がデジタル・テンゲパイロットホワイトペーパーを発行

NBK(National Bank of Kazakhstan:カザフスタン国立銀行[中央銀行])は、デジタル通貨のテストの第2段階を完了し、ホワイトペーパーを公開した事が新たに判明した。

NBKは、CBDC(中央銀行発行デジタル通貨)のプラットフォームのテストの第2段階が正常に完了したことを発表。国家法定通貨テンゲ(Tenge)の新しいバージョンデジタル・テンゲ(Digital Tenge)の必要性に関する試験と研究の結果は、規制当局によって発行されたホワイトペーパーで提示されている。パイロットの第 1 段階は2021年7月から12月の間に実施され、CBDC コンセプトの実行可能性を調べるためのプロトタイプが開発された。2022年1月から12月までの第2段階では、プラットフォームが微調整され、金融市場のプレーヤーとユーザーとのトライアルが開始されたとのことだ。

NBKによると、調査によってデジタル・テンゲが実行可能なプロジェクトであることが確認されている。CBDC が導入されると、オフライン取引や新しい商品やサービスの提供を可能にする機能などを通じて、金融サービスの利用可能性を高められ、消費者を対象とした調査では、大多数がコインを使用することが示されました。

NBKは参加者を追加してCBDプロジェクト新しいサービスを開始

デジタル国家通貨の実装の第3段階は1月に始まり、2023年まで続く予定であり、2023年に開発者は、商用利用のためのソリューションを導入する計画とのこと。

2025年12月に終了する予定の第4段階でNBKは、さらに多くの参加者を招待し、追加のサービスを開始する予定である。10月に大手仮想通貨取引所Binanceのジャオ・チャンペン(Zhao Changpeng)創設者兼CEO(最高経営責任者)はTwitterで、NBKがBNBチェーン(BNB Chain)を使用してデジタル・テンゲを展開することを計画していると発表。世Binanceは、国の金融ハブであるAIFC(Astana International Financial Center:アスタナ国際金融センター)から、デジタル資産の取引・保管サービスのプロバイダーとして運営するライセンスを付与されている。

中国が2021年に業界を取り締まって以降、主要マイニングハブとなったカザフスタン当局も、仮想通貨関連の活動をより包括的に規制するために取り組んでおり、12月初旬に議会下院で、マイニングのほか、仮想通貨取引と課税に対処する法案を可決している。