休止状態のドージコイン財団が新メンバーを迎えて再開
長らく活動していなかったドージコイン財団(Dogecoin Foundation)が、ヴィタリック・ブテリン(Vitalik Buterin)氏とイーロン・マスク(Vitalik Buterin)氏を取締役に迎え、再起動したことが分かった。
再設立されたドージコイン財団には、電気自動車メーカのテスラ(Tesla)社や民間航空宇宙企業であるSpaceXのCEO(最高経営責任者)であるマスク氏が仲間に招集されたほか、イーサリアム(Ethereum)の共同創設者であるブテリン氏など、著名人を含む新しい諮問委員会が設置された。また、ドージコイン財団は、草の根レベルでドージコインの取り込みを増やすために、DOGEの採用と有用性を奨励する新しいプロジェクトを今後数週間で発表すると述べた。
2013年に、ジャクソン・パーマー(Jackson Palmer)氏とビリー・マーカス(Billy Markus)氏によって作られたドージコインは、2014年に非営利団体としてドージコイン財団が設立されており、CoinMarketCapの調べによると、8月18日16時半時点で1DOGE=32円(0.3ドル)前後で推移しており、前日同時刻比-7.96%、1週間で11.30%の上昇となっており、時価総額4兆2,834億円で時価総額ランキング7位にまで成長している。
最新の開発に関するプレスリリースで同財団は次のように述べている。
私たちは、現在のDogecoinCoreと将来のDogecoinDevelopersがスポンサーシップを通じてフルタイムで作業することをサポートし、プロジェクトの支援を希望する新しい貢献者に歓迎の場を提供することで、開発努力を加速するためにここにいます。DogecoinマークとDogecoinロゴをコミュニティのために、それらを維持し財団が引き続きDogecoinブランドを保護し、自由なライセンスの下でDogecoin関連のミーム、プロジェクト、および楽しみのためにそれを使用できるようにする予定です。
ドージコイン財団は3年分の予算獲得へ
ドージコイン財団は、プロジェクトの開発費やスタッフの人件費を賄うために、約3年分の予算獲得に取り組んでいることも併せて発表した。
2014年に最初に設立されたドージコイン財団は、仮想通貨市場内外での多くの慈善寄付を受けていたが、創設者のベン・ダーンバーグ(Ben Doernberg)氏とエリック・ナカガワ(Eric Nakagawa)氏が財団を去った後、グループは資金不足に悩んでいた。
BTC & ETH are pursuing a multilayer transaction system, but base layer transaction rate is slow & transaction cost is high.
There is merit imo to Doge maximizing base layer transaction rate & minimizing transaction cost with exchanges acting as the de facto secondary layer.
— Elon Musk (@elonmusk) July 9, 2021
一方、テスラのCEOであるイーロン・マスク氏は、2021年7月の初め時価総額Top2仮想通貨であるビットコイン(Bitcoin/BTC)とイーサリアム(Ethereum/EH)について、それらの取引レートは高価で遅いと非難したうえでマスク氏は、自身がドージコインを保有していることをTwitterで明らかにしており、ドージコインがより速い取引と、最小限の手数料のためのより良い代替手段である可能性を示唆している。