韓国金融規制当局の調査で11の仮想通貨取引所が閉鎖へ追い込まれる

韓国の仮想通貨取引所が大量閉鎖へ

韓国FSC(金融サービス委員会)は、合計11カ所に上る仮想通貨取引所を閉鎖する予定で、そのすべてが不正なアカウントを使用していたことが明になった。

FSCは、報道の時点で疑わしい取引所の名前を開示していないものの、問題視された仮想通貨取引所は、将来の運用についてもFSCからの承認を得られなくなるという。一部の仮想通貨取引所についてはすでに名前が報道されており、Darlbit(ダールビット)は、引き出しと預金サービスの停止に続き廃業に追い込まれている。BitSonic(ビットソニック)は、サービスシステムを更新する間、一時的に業務を停止することを発表。更新の中で、同取引所はISMS(情報セキュリティ管理システム)を取得すると述べており、これは、韓国で取引所が合法的に運営するために必要な一連の手続きとのことだ。

韓国FSCによる厳しい規制順守

韓国FSCの調査は、韓国最大の取引所の2つであるUpbit(アップビット)やBithumb(ビッサム)には影響しないという。

2大仮想通貨取引所が今回の調査に影響しない理由として、両取引所が顧客に実名の口座登録を提供しているという事実によるもので、2018年以降、不正防止およびマネーロンダリングの理由から韓国で義務付けられている制度である。2020年7月2日、Bithumbは新しいポリシーを発表し、仮想通貨への投資または取引を行う従業員の禁止を施行し、韓国仮想通貨市場を制限するというFSCの最新決定の一部に沿ったものである事に加え、Bithumb自体の内部規制を強化するために実施に踏み切ったとみられている。Bithumbは、継続的な自己監査と内部レポートを含むシステムを実装することを最近明らかにしている。

韓国の仮想通貨への取り締まり

最近韓国は、仮想通貨市場の「脱税」に注視しており、政府は、金融当局が疑わしい脱税者が保有する仮想通貨を没収できるように税法を改正することを検討していることが明らかになった。

実際、当局によって2021年6月、是金の未払いを理由に、4,700万ドル(約51億5,000万円)相当の仮想通貨を押収している。規制当局の取り締まりに直面しているのは、韓国の地元の取引所だけではない。NEXTMONEYの特集記事「韓国規制当局、仮想通貨取引所に9月24日までに登録するよう警告:未登録の場合は閉鎖される恐れ」で報じたように、韓国籍、外国籍問わず、すべての仮想通貨取引所は、9月24日までにKoFIU(Korea Financial Intelligence Unit=韓国金融情報分析院)に登録する必要があり、所定期限までに登録しなかった場合、法的措置と閉鎖の可能性が生じると発表している。

韓国規制当局、仮想通貨取引所に9月24日までに登録するよう警告:未登録の場合は閉鎖される恐れ

2021.07.27

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