バンクオブアメリカが仮想通貨調査目的で新チームを発足
バンクオブアメリカ(BoA=Bank of America Corp.)が、仮想通貨を調査するために、アルケシュ・シャー(Alkesh Shah)氏が率いる新しい研究者チームを結成したことが分かった。
バンクオブアメリカが作成した仮想通貨研究チームは、デジタル資産への関心が世界中で高まり続けているために発足された。大手メディアのブルームバーグは、メリルリンチウェルスマネジメント(Merrill Lynch Wealth Management)の従業員とパートナーに送られたメモがインサイダーによって取得されたと報告。7月8日(金曜日)付けのメモは、BoAのグローバルリサーチ責任者であるキャンディス・ブラウニング(Candace Browning)氏によって書かれたものであることが判明しており、同氏は、メモの中で次のように述べている。
仮想通貨とデジタル資産は、最も急速に成長している新興テクノロジーエコシステムの1つを構成しています。強力な業界調査分析、市場をリードするグローバル決済プラットフォーム、およびブロックチェーンの専門知識により、ソートリーダーシップを提供できる独自の立場にあります。
<新たに発足された仮想通貨研究チーム
新たに発足した仮想通貨研究チームは、2013年に入社したBoAのグローバルテクノロジースペシャリストチームの元責任者であるシャー氏が主導する。
シャー氏はBoA入職する前に、MorganStanley(モルガンスタンレー)およびリーマンブラザーズ(LehmanBrothers HoldingsInc)で務めた経歴の持ち主である。同氏率いる研究チームの一員として、メリルリンチのデジタルイノベーショングループであるマムタ・ジャイン(Mamta Jain)氏とアンドリュー・モス(Andrew Moss)氏などが参加している。
ジャイン氏はグローバル市場向けのデジタル戦略の経験があり、モス氏は銀行のデータおよびイノベーショングループの副社長を務めた経歴を有している。
仮想通貨に注目している銀行
既存銀行がついに仮想通貨世界の調査を始め、一部企業では、デジタル資産向けの仮想通貨取引または資産管理製品に基づくサービスを提供し始めている。
さらに、JPモルガン、ゴールドマンサックス、JPモルガン・チェースなどの多くの有名銀行が仮想通貨先物取引の提供を開始し、10万ドル(約1,000万円)を超える価格目標を提示している。
米国最古の銀行で知られるバンクオブニューヨークメロンコーポレーション(BNYメロン)でさえ、クライアントに仮想通貨の保管を提供する計画を発表している。BYNメロンは、イタリア最大の銀行であるバンカジェネラリを含む、昨年仮想通貨ゲームに参入した多くの国際銀行に参加したことでも広く知られている。
ただし、BoAからすべての注目が集まっているわけではない。すでに仮想通貨ユーザーの多くも既知であるように、BoAの一部のアナリストは、仮想通貨の極端なボラティリティを批判している。彼らのCEOであるブライアン・モイニハンでさえ、仮想通貨に対して貸し出しを行っておらず、主な事業が仮想通貨まやその取引と投資の促進である会社を銀行に預けていないと批判的な意見を述べている。