バークレイズに続き、サンタンデールが英国のアカウント所有者のBinanceへの支払いをブロック

サンタンデール銀行がBinanceへの支払いをブロック

スペイン最大の大手商業銀行であるサンタンデール銀行(Banco Santander)が、英国の顧客に、仮想通貨取引所Binance(バイナンス)への支払いをブロックすることを伝えたことが分かった。

複数の海外メディアが報じており、海外メディアDecryptによると、2021年7月8日から、可能な限りサンタンデールアカウントからBinanceへの支払いを停止すると記載されていたとのこと。同銀行は、Binanceが金融行動監視機構の最近の消費者警告を引用し続けており、Binance MarketsLimitedは英国で規制された活動を行うことは許可されていないという見解を示した。

サンタンデール銀行の公式Twitterには、ここ数カ月で仮想通貨を購入しようとしている顧客が、非常に大きく増加していることから、仮想通貨取引所に対する方針を見直していることを発表している。FCA(金融行動監視機構)のスポークスマンは、「英国の消費者は、公式の本部を持たないBinance企業のより広範な国際的なコレクションであるBinanceGroupと引き続き取引できます。」とコメントしているとのこと。

また、FCAに関してもBinance Markets Limitedが英国で規制された活動に従事することは、許可されないことを消費者に警告。さらにFCAは投資家に対し、次のように警告している。

クリプトアセットまたはクリプトアセット関連製品への投資に対して、高いリターンを約束するオンラインおよびソーシャルメディア上の広告に注意するように。


Binanceに対する規制強化が続々と進められる

最近、多くの英国銀行がアカウント所有者に対し、Binance自体、または仮想通貨取引所にアクセスする能力を制限するため、新たな措置を講じている。当NEXTMONEYでも「金融庁がBinanceに無許可で仮想通貨取引所を運営したとして再び警告」、「英国規制当局が世界最大の仮想通貨取引所Binanceを取り締まる」、「Binanceはタイの新たな警告でさらなる苦境直面:タイSECが刑事告発へ」、「英国のバークレイズ銀行がBinanceへのカード支払いをブロック」などでBinanceに対する措置を報じている。

さらに、英国の世界最大の住宅金融組合であるNationwide Building Society(ネーションワイド・ ビルディング・ソサエティー)は7月7日(水曜日)、仮想通貨に対するポリシーを見直しているとことを発表しており、多くの銀行がBinanceに対して措置を講じている。一方で英国に本拠を置くスターリング銀行は、顧客に仮想通貨を預けられることを売りにしており、仮想通貨取引関連の質問への回答として、仮想通貨への投資を歓迎すると回答している。

Decrypt Media「Binance CEO Changpeng “CZ” Zhao at Ethereal 2021」より動画引用

規制当局からの取り締まりが進む中、BinanceのCEOであるジャオ・チャンポン(Changpeng Zhao)氏は、コンプライアンスは旅であることを主張しながら、明確な規制を求めている。

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