Huobiがレバレッジを制限:新規ユーザーによるデリバティブ取引を阻止

Huobiが大幅なレバレッジ制限

中国の仮想通貨およびブロックチェーンジャーナリストのコリン・ウー(Colin Wu)氏は、中国最大の仮想通貨取引所Huobi(フォビ)が、中国当局による規制協会を受け、レバレッジを大幅に制限し、新規ユーザーによるデリバティブ取引を阻止したとTwitterで報告した。

中国で最も人気のあるビットコイン取引所の1つであるHuobiは、中国の仮想通貨に対する規制の取り締まりを受け、既存のユーザーの最大レバレッジ許容量を125倍から5倍未満に削減。また、新規ユーザーは、レバレッジをまったく使用できなくなる大幅な制限をかけた。

レバレッジとその効果

レバレッジを使用すると、トレーダーは巨額のお金を借りてポジションに追加でき、利益を増やすことが可能になる。

人気仮想通貨取引所で大量のレバレッジ(多くの場合125倍)を利用できることは、トレーダーにとっては便利なツールではあるものの、レバレッジの知識や訓練を受けていない参加者にとっては恐ろしい結果につながる可能性も否定できない。レバレッジが非常に高い50倍または100倍のレバレッジレベルは、裁量の精度で使用されない限り、ギャンブルと同じである。

世界中の取引所規制機関は、個人投資家が大きなリスクや不必要なリスクを負うことを最小限に抑えることを目指しており、今回のHuobiの措置は規制に準拠していくという同取引所の意思とも捉えられる。

刻々と変化する中国規制当局のスタンス

2021年5月、中国はビットコインと仮想通貨市場全体に対する規制を強め始めている。

政府はビットコインの取引とマイニングに対する厳しい取り締まりを要求しており、NEXTMONEYの特集記事「中国自主規制団体、金融機関と決済企業に仮想通貨取引関連サービスの提供を禁止」、「Bybit、6月15日に中国の電話番号に登録されている全アカウント閉鎖へ」、「中国の内モンゴル自治区が仮想通貨マイニング禁止8措置を設定」、「中国のツイッター「微博」が大量の仮想通貨関連アカウントを禁止」、「中国の検索エンジン、Binance、Huobi、OKExのキーワードを検閲ブロック」などでも報じている。また、規制強化によって米国、主に再生可能エネルギーが豊富なテキサス州などへのより安全な場所へのマイナー流出が引き起こされた。

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