Coinbase、メディアなどによる誤報を今後ブログを用いて修正する意向

Coinbase が誤報をブログで修正へ

Coinbaseが、同社または仮想通貨に関する重要な事実上の誤りや誤解がマスコミやソーシャルメディアでより広く共有されていることがわかった場合、ブログを通じてコメントや修正を共有して行く事を明らかにした。

NEXTMONEYの特集記事「アームストロング氏、将来のCoinbase収益の半数が非商社と予想」で報じているように、2020年4月14日(水曜日)、ナスダックに直接上場を果たしたばかりのCoinbase。メディアで急激に取り上げられる数が増えているが、誤報も多く、これらに関する訂正や修正をブログで情報共有することを明らかにした。

最新のCoinbaseブログにて同社は、2021年4月17日から18日の週末に、投資家と経営幹部の株式売却についての誤報が広まっていることから、正しい情報を共有すると述べた。

まず同社は、投資家または経営幹部が上場日に株式を売却する場合、SECに対してフォーム4を提出しなければならないが、正しく解釈するのが難しく、現在、Twitterやメディアを経由して広められている情報に、誤りがあったとしている。誤報の一つであるのが、同社がナスダックに上場した際、同社幹部が株の大部分である売却したとなっているがこれは、誤報だと述べている。その上で同社は、正しい情報を改めて伝えた。

幹部名 正しい情報 間違った情報
ブライアン・アームストロング(BrianArmstrong)CEO(最高経営責任者) 発行済み株式計2%未満を売却 71%売却
アレシアハース(Alesia Haas)CFO(最高財務責任者) 発行済み株式総額の15%を売却 100%売却
エミリー・チョイ(Emilie Choi)社長兼COO(最高執行責任者) 発行済み株式総額の24%を売却
スラージット・チャテジー(Surojit Chatterjee)チーフプロダクトオフィサー 発行済み株式総額の8%を売却
ジェニファー・ジョーンズ(Jennifer Jones) 発行済み株式総額の38%を売却

なお、上記のパーセンテージについては、他の最近の直接上場におけるエグゼクティブ株式の売り上げと一致しているとのこと。

なぜ誤報が広まったのか

今回改めて正しい情報をブログ上で発表するに至った誤報はどのように起こったのか。

その理由として、正確ではないとしたうえで、存在するさまざまな種類のエクイティなどと混同している可能性があり、クラスAおよびクラスBの株式、オプション、およびRSUは、レポートごとに異なる方法で会計処理される。さらに、幹部が同じ日に行使して売却した場合、その日に行使された株式の100%ではなく、100%の株式を売却したように見えたと説明している。

Coinbaseは、直接上場では、新しい株式は提供されないと説明。既存の株主は、特に取引初日に、市場を作成するために保有する合計の一部を売却する必要がある。これは、上場の一部として新株が提供されるIPO(新規株式公開)とは異なり、投資家や経営幹部は、新投資家への供給を創出するために株式を売却することに依存しないとして、最高法務責任者のポール・グレワル(Paul Grewal)氏は、次のように説明している。

Coinbaseの幹部と初期の投資家は、Coinbaseの株式の取引開始日に流動性を生み出すために、保有する株式の一部を売却しました。これらの売上高は、直接上場に不可欠です。ソーシャルメディアや一部の報道機関での誤った解説にもかかわらず、これらの売上高は、保有する全体のわずかな割合を占めていました。当社の幹部および投資家は、将来のさまざまな時点で、保有する株式を売却し続けるか、追加の株式を購入する可能性があります。これらの取引は、SECの開示を通じて常に公開されます。

アームストロング氏、将来のCoinbase収益の半数が非商社と予想

2021.04.14

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