ビットコインハッシュレートが史上最高に
ビットコイン(Bitcoin/BTC)のハッシュレートは最近、2022年6月に過去最高を記録して以来となる最高値を記録したことが明らかになった。
BTC.comのデータによると、ビットコインのマイニング難易度が3.45%上昇し、ブロック高753,984で32兆500億ハッシュの新高値を更新したとのこと。今回、ビットコインのハッシュレートが大きく回復したことは、より多くのマイナーがオンラインに戻ってきたことを示唆している。今回のハッシュレート上昇は、マイナーにとっても意味があるが、ネットワークへの関心が高まっていることを示しており、オンチェーンメトリクスが緑色に点灯する原因となっているとのこと。
ハッシュレート上昇の要因
ハッシュレートの上昇の要因として、気温が安定したため、マイニング業者がオンラインに戻り、今回のハッシュレートの急上昇につながっているとみられている。
そのほかにも、大規模なパブリックマイナーによるリグ増設の影響を受けている可能性があり、一部地域では熱波が緩和されたことで、リグを稼働させるマイナーの増加に寄与している可能性が指摘されている。また、ハッシュレートの上昇は、当然ながらブロック生成レートの上昇につながっており、ここ数カ月、ビットコインマイナーは1時間あたり6個のブロック生成率を目標にしていたが、先週は1時間あたり平均6.28個のブロックを生成し、目標値を上回っている。
ハッシュレートが過去最高を記録したことでマイニング難易度が3.25上昇しており、これは4回連続の難易度上方調整を占め、ビットコインのマイナーの利益率を圧迫しているとみられている。Arcane Researchは、このハッシュレートの上昇と、ビットコインマイナーがより多くのマイニングパワーをオンライン化する計画を考えると、2022年末までにマイニングハッシュレートが245EH/sまで達するかもしれないと予測。さらにArcane Researchは、ビットコインの価格的なパフォーマンスの上昇によっては、260EH/sまで到達する可能性があると付け加えた。実際、上昇を記録したのはハッシュレートだけではなく、ビットコインのマイナーの収益は5%の伸びを記録し、収益面でより良い結果を出しており、彼らの1日の収益は1,800万ドル(約25.8億円)のレベルから引き離され、先週は2,000万ドル(約28.6億円)に近づいた。
一方で、ポジティブな上昇だけではなく、1日の取引手数料は4.59%増、1日の取引量は6.50%増と、この週で最も高い伸びを示した他、1日あたりの取引量が3.39%増、平均取引量が3.01%増となった。