ビットコイントラストが記録的な割引価格で取引
ブルームバーグによると、人気仮想通貨ビットコイン(Bitcoin/BTC)が過去最高値からあ急激な下落をしたため、GBTC (グレイスケールビットコイントラスト)が4月23日現在のデジタル資産と比較して「記録的な割引」で取引されていると報じた。
ビットコインの下落スパイラルは、4月16日(金曜日)から4月22日に終了するまで、株価とビットコイン保有の原資産価値との間のギャップを-19%近く拡大させた。GBTCの投資家らは、ビットコインが過去最高から下落した後、ファンドの株式が急落したため、熱気を感じているという。なお、ビットコインが大幅な下落に伴い、資産価値もほぼ1/5を失っている。
グレイスケールCEOが再度GBTCからETFへの転換を発表
Grayscale(グレースケール)のマイケル・ゾンネンシェイン(Michael Sonnenshein)CEO(最高経営責任者)が4月23日(金曜日)の声明を発表し、次のように語っている。
米国がそのような構造を承認した後、グレイスケールはGBTCをETFに転換することを約束している
このグレイスケールのGBTCからのETFへの転換については、当NEXTMONEYの特集記事「グレイスケール、「GBTCをETFに転換することに100%コミット」と述べる」にて以前、報じている。
投資家にとっての心配要因はビットコイン価格の下落だけではない。ビットコイントラストの構造が、従来の上場投資信託(ETF)のように償還を許可しないため、ビットコインの価格で割引を悪化させると予想される流通市場で買い手を見つけなければならないことで、投資家はこの点に注意を払わなければならない。「オンタリオ州規制当局、Evolveを2番目のカナダのビットコインETFに承認」で触れているように、長期的には、ビットコインETFを承認したカナダとの競争にも直面しており、申請拒否が続いたSEC(米国証券取引委員会)だが、現在は申請検討にステージを移し始めている。
そのため、グレースケールは拡大する割引を埋めるために株式を買い戻すことに頼り、4月初旬に米国証券取引委員会が構造を承認した後、会社をETFに転換することを「100%コミット」していると投資家に語っている。
これは、4月23日の声明でGrayscaleのゾンネンシェインCEOによっても繰り返し伝えられた発言で、「購入のチャンスと見なしてください。」と語っている。しかし、一方の投資家は、「ビットコインマニア」の最盛期に信頼への意見が寄せられていることから、満足する可能性は低いとブルームバーグは報じている。