仮想通貨取引き量が韓国株式市場を一時的に上回る
3月13日(土曜日)、ビットコインの価格が61,000ドルを超える史上最高値に上昇した事で、仮想通貨取引量も急増した。これにともない、韓国の仮想通貨市場での取引量が、14日(日曜日)の韓国株式市場の1日平均取引量を一時的に上回った事が新たに分かった。
CoinMarketCapより画像引用
CoinMarketCapのデータによると、韓国を拠点とする主要仮想通貨取引所UPbit(アップビット)、Bithumb(ビッサム)、Coinone(コインワン)、Korbit(コルビット)の合計24時間の取引量が、14日(日曜日)に146億ドル(1兆6,000億円)を超えた。
取引き量が急増した背景には、やはりビットコイン(BTC)の価格が土曜日に61,000ドルの新記録を更新した後、下げ圧力によって再び60,000ドルを下回ったため、取引量が増加したことが大きな要因である。ただし、CoinMarketCapに表示される取引量は常に正確であるとは限らなず、水増し報告されていたことがかつて問題となっていた。これによってCoinMarketCapは、取引量の水増し防止策を導入しているが、それでもMessariによるデータと比較して数字は高い状態でデータ提供されている。
厳しい規制を前い生き残りをかけた取引所の措置
韓国の一部の仮想通貨取引所は、2020年8月、地方自治体は、取引所での取引量の99%が仮装取引によって偽造されたとの申し立てを受け、NEXTMONEYの特集記事「韓国仮想通貨取引所の幹部ら、99%偽の相場操縦で起訴」で報じたように国内で3番目に大きい仮想通貨取引所であるCoinbit(コインビット)を相場操縦に関連した詐欺と、偽造の疑いで起訴している。
さらに、主要仮想通貨取引所Binance(バインナンス)の韓国部門は、BKRW(※1)取引ペアの流動性の低下と取引量の少なさを理由に、1月に中止を発表。
(※1)BKRWとは、バイナンスが独自ブロックチェーンであるバイナンスチェーンで発行しているステーブルコインを指す。
さらに、韓国内で2番目に大きい仮想通貨取引所であるBithumbは先週、「Bithumb、マネーロンダリング防止でイランと北朝鮮ユーザーを制限」で報じているように、新AML(マネーロンダリング防止)法およびKYC要件(Know YourCustomer)対策を実施すると発表している。