テザー、不明なウォレットに7000万ドルのUSDTが送金される

テザーが不明ウォレトへ再び巨額送金

テザー(Tether)のUSDTステーブルコインの時価総額が370億ドルを超え、注目度が高まっている中、テザー財団から所有者不明のウォレットへ7,000万ドル相当が送金されたことが分かった。

先日、Bitfinex(ビットフィネックス)から仮想通貨取引所Huobi(フォビ)へ2億ドル相当のテザートークンが転送されたばかりだが、ひと月も経っていない3月9日(火曜日)、さらに7,000万ドルがテザー財団から移動していることが分かった。

Whale alert(ホエールアラート)が、日付が変わる直前の9日午後12時直前に、仮想通貨トランザクショントラッカーが70,000,000 USDT、約76億円相当の送金アラートを発信。以前の転送は所有者が判明しているウォレットへの転送であったが、今回の送金は、所有者が判明していないウォレットへの転送で、Twitterユーザーcrypdo92氏はツイッターで次のように語っている。

日本語訳:
ビットコインをポンピングし続けるため、新しい偽のお金が必要です。彼らの最初の監査を読むのが待ちきれません。

crypdo92氏のツイートは、USDTについて多くの仮想通貨ユーザーによってしばらくの間語られてきたことであり、これらは多くのユーザーが信じている内容だ。ただし、すべて推測ではあるものの、この信念は、テザーがビットコインで最も取引されているペアの1つであるという事実から来ている。

CoinMarketCapより画像引用

CoinMarketCapの調べによると、テザーのUSDTステーブルコインの時価総額は3月10日11時の時点で、1USDT=109円台で推移している。前日同時刻比0.31%の上昇、1週間では0.04%の下落、更に時価総額は4兆円を超え、ランキング4位をキープし、世界最大のステーブルコインとしての地位をさらに確固たるものにしている。

Bitfinexと密接に提携しているテザーは、アルゴランド(Algorand)、ビットコインキャッシュのSLP(Bitcoin Cash’s SLP)、イーサリアム(Ethereum)、EOS、リキッドネットワーク(Liquid Network)、オムニ(Omni)、トロン(Tron)など、さまざまなブロックチェーンで機能している。

不透明さが残るテザーだが取引は順調

テザーは一般的にビットコインよりも取引量が多いことでも広く知られている。これは不透明さが残るものの、テザーステーブルコインがNo.1の仮想通貨よりも頻繁にお金を動かすために使用されていることを反映している。

時価総額で4番目に大きい仮想通貨にランク付けされているテザーは、機関投資家や企業の需要が高まる中、過去2カ月で急速に上昇している。年初来、トークンは160億ドルを追加しており、これは、すべてのライバルのステーブルコインの合計時価総額を上回っている。

また、NEXTMONEYの特集記事「ビットフィネックス、ついに姉妹会社テザーへのローン返済完了」で報じたように、2021年2月、Bitfinexがテザーへ5億5000万ドル、約600億円を追加返済し、約580億円あったローンを最終的に返済した事を発表している。

ビットフィネックス、ついに姉妹会社テザーへのローン返済完了

2021.02.08

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