2019年:120億ドル相当のテザー(USDT)が使用される

2019年:120億ドル相当のテザー(USDT)が使用される

The BlockのJohn Dantoni氏が実施した調査によると、2019年には約2120億ドル相当の金額がテザー(USDT)ステーブルコイン経由で送金または決済されたことが明らかになった。Dantoni氏は、昨年テザーで行われた取引の総額を調べ、四半期で最も大幅な増加は、テザーの決済額が220%増加した2019年第1四半期から2019年第2四半期に174億ドルから557億ドルに達したことを発見したとのこと。

また、市場シェアの約85%を占める主要なステーブルコインであるテザー は、Omni、Ethereum、Tronなどのさまざまなプラットフォームでホストされており、特にOmniの支配力は過去数四半期にわたって低下しており、EthereumとTronが主導的な立場を取っている。実際に、TetherのOmniへの供給は、現在までに14%減少していますが、EthereumとTronの供給量は、それぞれ151%と118%増加していることが明らかになっている。

最近、テザーは3月に大幅に下落した以来の下落を記録しており、1ドルを下回る相場が続き、コインメトリックス(Coin Metrics)のデータによると、テザー社の時価総額は700万ドル減少と厳しい現状が続いていた。価格下落の1つの可能性として、特に先物市場でのビットコインへの永続的な強い買い圧力が挙げられ、通常テザーは投資のためではなく、仮想通貨取引所でドルの代わりに他の資産を購入するための通貨として使われる。

しかし、価格の下落とは反対にステーブルコインへの需要は拡大し続けており、今後も不安定な世界情勢が続けばその需要は拡大し続けていくとみられている。