500.comがBTC.comを買収
仮想通貨市場に大きな影響力を持つと言われているジハン・ウー(JihanWu)氏率いるBitDeerTechnologiesが運営するビットコインマイニングプール「BTC.com」が、中国のスポーツ宝くじ会社500.comに買収されたことが分かった。
ウー氏が率いるBitDeerTechnologiesによって運営されているビットコインマイニングプールBTC.comは、中国のスポーツ宝くじ会社500.comに買収された。ICE(インターコンチネンタル取引所)傘下の、ニューヨークにある世界最大の証券取引所であるNYSE(ニューヨーク証券取引所)に上場している500.comは火曜日にこのニュースを発表し、BitDeerの親会社であるBlockchain AllianceTechnologiesと株式交換契約を締結したと発表した。
500.comによるBTC.com買収の条件
取引の一環として、特定の成約条件が適用されるが、500.comは、2021年4月15日までに行われる予定の初の成約時に、額面$ 0.00005の合計4,435万株をBlockchainAllianceに発行するという。なお、正式な株式発行数は、現在の年末のBTC.comの利益または損失の状況によって異なる。500.comが最低2,000万ドルの純営業利益を記録した場合、500.comは最大2,218万株の追加株式を発行します。
BTC.comがその年に純営業損失を記録した場合、500.comはBlockchainAllianceが保有する特定の株式を額面価格で買い戻す権利があり、次のように語っている。
純営業損失が1,000万米ドル以上であると仮定すると、最大4,435,344株のクラスA普通株が買戻しの取り決めの対象となる。
クラウドマイニングプラットフォームのBitDeerの最大の受益者は、同社の会長であり、Bitmainの前会長であるウー氏だ。NEXTMONEYの特集記事「Bitmain、共同創設者との対立問題はジハン・ウー氏の会長辞任で決着」でも報じているが、BTC.comは、同氏が先月Bitmainを辞任する前に、BitDeerとBitmainによって運営されていた。BTC.com事業を売却することで、Bitmainはバランスシート(※貸借対照表)に仮想通貨がないため、IPO(Initial Public Offering=仮想通貨の新規公開)で成功する可能性が高いとみられる。