ビットフィネックスがETH2.0トークンの取引開始
仮想通貨取引所ビットフィネックス(Bitfinex)は、1月20日(水曜日)、イーサリアム2.0トークンの取引を開始すると発表した。
ビットフィネックスが1月20日、プラットフォーム上でイーサリアム2.0トークンの取引を開始すると発表。これは、新たに立ち上げられたビーコンチェーンに賭けられたETHトークンの仮称であり、ETH2ネットワークのより高度なバージョンの前駆体として機能するという。
ETH2×USD、ETH2×ETH、ETH2×USDTの各ペア取引は1月21日に開始された。ETH2トークンは、イーサリアム2.0デポジット契約に参加することでビーコンチェーンにロックされたETHトークンを表す。この動きは、すでに賭けられている譲渡が不可能な(※ETH2フェーズ1 / 1.5まで)ETHトークンの流動性を生み出し、強化できる。
イーサリアム2.0のステーキングは非常に収益性が高く、常に堅実で一貫した報酬を提供する。仮想通貨取引所ビットフィネックス(Bitfinex)はすでにイーサリアム2.0ステーキングサービスを開始。ステーキングされたトークンに対し、受け取る報酬を削減する代わりに、インフラストラクチャーと技術的側面を備えたETHトークンのみを少量でもデポジットすることをユーザーに要求し、取引所によって処理されている。
イーサリアム2.0について
NEXTMONEYの特集記事「仮想通貨イーサリアム、ステーキング報酬の概要を発表|PoSによるバリデータ管理へ」でも報じているように、イーサリアム2.0は、イーサリアムネットワークの次の大きなアップグレードである。PoS(プルーフオブステーク)をアルゴリズムに置き、ネットワークを維持していくためのルール構築がイーサリアム2.0へアップデートする狙いである。そのPoSをはじめ、eWASM、シャーディングをもたらし、イーサリアムネットワークの実行に必要なリソースを削減し、スケーラビリティとパフォーマンスを向上させる。
イーサリアム2.0のアップグレードは、3つのフェーズで実装される計画だ。
2020年12月1日に発売された最初のフェーズ0ビーコンチェーンは、ステーキング機能を導入。これに続き、2021年第1四半期にフェーズ1が行われ、シャーディングが導入され、データをシャードに保存できるようになるが、トランザクションはまだ処理できない。
フェーズ2は、2022年のある時点で導入された後、Ethereum 2.0を完全に完成させ、ネットワークを運用可能にする。これにより、現在稼働中のEVM(Ethereum Virtual Machine=イーサリアム仮想マシン)に代わるeWASM (※1)が導入される。フェーズ2が展開された後でのみ、スマートコントラクトとトランザクションの適切な実行を新しいEth2チェーンで開始できる。Eth1チェーンとEth2チェーンは徐々に融合していく。(※1)eWASM(Ethereum flavored WebAssembly)とは、Ethereumのために作られたWASM(WebAssembly)サブセットで、ウェブブラウザで実行できるバイナリであるWASMを、Ethereumで使えるように制約を加えたものを指す。