Bitpandaからマルチアセットデビットカード発行
デジタル投資プラットフォームであるBitpandaは、顧客が仮想通貨、法定通貨、貴金属などの複数資産を切り替えて支払いに資金を提供できるVisaデビットカードの「Bitpanda Card」を発売したことが分かった。
オーストリアのウィーンに本拠を構える同社は、このカードを「世界初」と述べており、プラットフォーム上のユーザーポートフォリオ内で、任意の資産にリンクさせ、同社のアプリから選択できると述べた。
カードはユーザーのBitpandaポートフォリオ内の任意のアセットにリンクされているため、カード所有者はモバイルアプリを介していつでもリンクされたアセットを切り替えたり、オンラインや世界中の店舗で買い物をしたりできる。トランザクションはすぐに処理され、ユーザーはカードが使用されるたびにリアルタイムのプッシュ通知を受け取れる仕組みになっているという。なお、同カードには、カード手数料や月額口座手数料、およびプレミアム顧客が購入するたびにビットコインで最大2%のキャッシュバックは含まれていないとのことだ。Bitpandaのエリック・デムート(Eric Demuth)共同創設者CEO(兼最高経営責任者)は、次のように述べている。
ユーザーはオンラインおよび世界中の店舗で買い物ができます。GooglePayとSamsungPayを使用して非接触型決済を行うこともできます。取引は即座に処理され、補充は必要ありません。価値を保持するものはすべて平等に扱われ、必要に応じて使用できる必要があります。Bitpandaカードの登場は、暗号通貨とデジタル資産がかつてないほど急速に世間の注目を集めている時期に来ています。これは、デジタルファイナンスの世界で欠けているパズルのピースです。
今後も新たな資産クラスを追加予定
Bitpanda は2014年に設立されたスタートアップ企業で、オーストリアに拠点を構え、ネオブローカーは現在、デスクトップサイトとモバイルアプリを使用して、仮想通貨や貴金属を含む50を超える投資資産にアクセスする150万人の顧客を抱えていると主張している。
同社は昨年9月、初となる資金調達ラウンドで5,200万ドル、約54億円を確保し、ピーター・ティール(PeterThiel)氏が支援するVC(ベンチャーキャピタル)企業のValarVentures社が主導し、フランス、スペイン、トルコ、ポーランドに移転している。
今回の発表で同社は、収益が前年比2倍になると主張しており、来年には株式やETF(上場投資信託)などの新しい資産クラスを追加する計画があると明かしている。