P2Eには資金を失うリスクもある
P2E(Play-to-earn=プレイして稼ぐ)ゲームは、プレイヤーに報酬を提供する単純なゲームだが、Xboxの幹部は現在、メタバースに興味を示している事が分かった。
P2Eゲームは、ほとんどの人がこれまでに慣れ親しんできた既存のビデオゲームとはまったく異なり、P2Eゲームはすべて、ゲーム内アクティビティに費やされた時間に対してプレイヤーに独自の報酬を提供している。しかし、従来のゲーマーはゲームから現実世界の価値を得ることはこれまでなかったのが現実だ。通常、P2Eのようなゲームのプレーヤーは、NFT (非代替トークン)、デジタル通貨またはNFTに付加価値を与えることで報酬を受け取り、なかには無料でゲームを開始できるものもあるものの、プレイヤーはゲームを開始する前にこれらのゲームに投資する。
プレイして稼ぐゲーム、特に初期投資が必要なゲームはリスクが高くなる可能性があり、プレイヤーはゲーム セッションの終了時に資金を失う可能性がある。
フィル・スペンサー氏のPlay-to-Earnゲーム
一方、Microsoft のゲーム会社の責任者であるフィル・スペンサー(Phil Spencer)氏は、P2Eゲームについて、仮想通貨を蓄積するためのものであるとの考えを表明している。
※動画は全編英語で放映されており、日本語訳が必要な場合は、画面右下に表示されているアイコンの中から「字幕」をクリックし、次に、右隣に表示されている「設定」をクリックし、表示されたメニューの中から「字幕」⇒「自動翻訳」⇒「日本語」の順に設定することで、大まかな日本語訳が表示されます。
潜在的な報酬は、プレイヤーをそれらに引き付けるものであり、同氏は、そのようなゲームは経済を後押しするために使われているため、慎重になるように注意喚起している。しかし、P2Eゲームには明るい面もある事を同氏は認めており、特定分野では非常に価値があり、プレイヤーの励みにはななるものの、同氏はこれらのゲームが役立つ分野については言及していない。
スペンサーのメタバースへの思い
スペンサー氏は、ブルームバーグでのスピーチから明らかなように、メタバースにより多くの関心を示している。
同氏は、数人のゲーマーがメタバース市場で何年にもわたって活発に活動していることを明らかにしたものの、その概念についてほとんど知識がなく、ブルームバーグのエミリー・チャン(Emily Chang)氏との会談で次のように語っている。
メタバースの世界は、ユーザーが自由に対話し、さまざまな経験を伝えるための 3D 空間を作成します。さらに、プラットフォームはすでにユーザー向けのアバターで事前に設計されているため、システムを操作するためにシステムに関する多くの知識は必要ありません。
メタバースに関するスペンサー氏の考えは、マイクロソフトのサティア・ナデラ(Satya Nadella)CEO(最高経営責任者)の考えと関連しており、両者はメタバースゲームにはまだ改善の余地があると述べている。スペンサー氏は、メタバースゲームの改善の必要性を認識していたものの、そのアイデアについては慎重ではない。その間に、NBAのダラス・マーベリックスのオーナーを務めるマーク・キューバン(Mark Cuban)氏は、仮想資産への投資に対する不承認を表明している。同氏は億万長者投資家であり、仮想通貨の支持者でもある。同氏の演説で、この投資はこれまで知られている中で最もばかげていると述べ、その理由の1つに希少性と有用性の欠如を挙げている。