コインベース、新機能で取引手数料を節約
主要な仮想通貨取引所の一つであるコインベースは、ユーザーが取引手数料を節約できるように設計されたプラットフォームの新機能を発表した。
取引所が3月13日に公開したブログ投稿によると、顧客にビットコイン(BTC)トランザクションバッチ処理の提供を開始したとのこと。これにより仮想通貨の単一のオンチェーントランザクションを1つにまとめることができるようになり、取引所はこれによりBTCネットワークの負荷が軽減され、結果として顧客が送金に支払う手数料が削減されると予測されるという。
コインベースプロダクトマネージャーのEli Haims氏は、ネットワークの負荷を50%以上削減することにより、トランザクション料金は同等の額だけ低くなるとしており、取引手数料が50%ほど節約できるようだ。またCoinMetricsによると、BTCネットワークでのトランザクションの平均手数料は現在約0.30ドルであり、これが50%ほど削減できるとするならば大きな数字になりそうだ。
コインベースのCEOであるブライアンアームストロング氏は2019年6月に今回のトランザクションバッチ処理のリリースは長年計画していたものであり、時間がかかってしまい恥ずかしいとツイート。現在、トランザクションバッチ処理はコインベースと、機関投資家向けプラットフォームのコインベース Proの両プラットフォームで利用できるようになっている。また、米国に拠点を置く仮想通貨取引所であるKrakenとスイスに拠点を置くShapeShiftは、すでにトランザクションバッチ処理を提供しており、トランザクションパッチ導入の流れは今後も加速していくと考えられるだろう。