サンタンデール銀行が資産のトークン化プラットフォームを提案
スペインを拠点とするサンタンデール銀行(Banco Santander)は、不動産取引促進のため、ブラジルCBDC(中央銀行発行デジタル通貨)であるデジタルレアルと連携し、トークン化を使用するプロジェクトを提案した事が分かった。
同提案は、LIFTチャレンジの一部であり、ブラジル人向けの不動産と自動車の販売を簡素化することに重点が置かれているとのこと。
世界中に拠点を持つ最大の銀行機関の1つであるサンタンデール銀行は、ブラジルで提案されているCDBCデジタルレアルのユースケース強化を提案。同銀行は、別会社であるParfinの技術を使用し、トランザクション内資産の所有権をトークン化し、同時に資産に対する通貨、今回の場合はデジタルリアルの交換を管理している。
サンタンデール銀行によるプロジェクトの目的
プロジェクトの目的は、プラットフォームを通じてさまざまな種類の資産と取引するプロセスを合理化させる事だ。
これについて、同銀行のオープンファイナンスエグゼクティブスーパーインテンデントであるジェイミー・シャタク(Jayme Chataque)氏は次のように述べている。
アイデアは、トークン化を通じて、ブラジル人が許可されたブロックチェーンネットワーク上にて、スマートコントラクトを通じて車両や不動産の売却を安全に交渉できるものです。
今提案は、ブラジル中央銀行がデジタルリアルの適切なユースケースを見つけるために選択した一連のプロジェクト「LIFTチャレンジ」の一部であり、2024年に開始される予定だ。
その他の暗号プロジェクト
サンタンデール銀行だけがLIFTチャレンジに参加している機関ではなく、これまでに8つのプロジェクトは、デジタルリアルをプラットフォームとして使用し、いくつかの提案を実行する可能性をテストするという考えで選択されている。
人気の仮想通貨取引所Mercado Bitcoinなど、他の機関も、今年同様のソリューションを提案している。Visaブラジルも、デジタル リアルを使用して中小企業に資金を提供する方法として、分散型金融プロトコルを使用する提案に参加している。さらに、前述のCBDCを使用してオフライン決済を導入し、買い手と売り手がインターネットなしで取引できるようにする提案もすでに存在している。