スイス証券取引所の仮想通貨取引量が過去最高を記録
SIX(Swiss Exchange/以下、スイス証券取引所と表記)は、取引所の仮想通貨取引量が2020年、過去最高の11億スイスフラン、約1,280億円に達したことを明らかにした。
同取引所は現在、34の取引所取引商品を提供している。市場責任者は、同社のプラットフォームで取引される100の異なる仮想通貨商品にアクセスできると述べたほか、次のように語っている。
規制対象である仮想通貨製品の世界有数の市場であるスイス証券取引所は、2020年に11億スイスフランで、仮想通貨製品の取引高における10億の障壁の打破を初めて記録しました。
2020年1年間で記録された取引量は、仮想通貨バブルと言われた2017年の過去最高記録であった5億2500万スイスフラン、約610億円を112%上回っており、取引数は48,024件の新記録に達したと述べている。
新しい仮想通貨ETPが上場
チューリッヒに本拠を置くスイス証券取引所は、イーサリアムクラシック(Ethereum Classic/ETC)グループを新しいETP(Exchange Traded Product=仮想通貨上場投資信託)の発行者として歓迎した。ETCグループはビットコインETPをリストしており、ETPプロバイダーの数は6社になり、ETPの数は34件になっていることを、同取引所は確認した。
ETCグループによるBtcetcビットコインETP(プライマリティッカー:BTCE)の上場によって、スイス証券取引所では、規制対象商品である仮想通貨製品市場をリードする、市場としての地位を強化していると発表で述べられた。新しくリスト(上場)された製品はビットコインの価格を追跡し、100%物理的に裏付けられており、USD、GBP、CHFで取引されている。
スイス証券取引所の市場責任者であるクリスチャン・ロイス(Christian Reuss)氏は次のようにコメントしている。
新製品(の上場)によって、投資家はスイス証券取引所プラットフォームで取引されている100種類の仮想通貨製品にアクセスできるようになり、ポートフォリオを多様化する機会がさらに増えました。
そのスイス証券取引所では昨年3月に機関投資家向けの問題解決プラットフォームオムニエックス(Omniex)との提携を発表。当時のスイス証券取引所長であるトーマス・ジーブ(Thomas Zeeb)氏は次のように述べている。
市場では仮想通貨にアクセスする必要性が高まっており、SIXを介して標準化された安全なゲートウェイを提供します。
なお、スイス証券取引所では、NEXTMONEYの特集記事「スイス証券取引所が世界初となる仮想通貨ETPを導入|今週にもスタート予定」でも報じているように、当時、世界初で仮想通貨ETP(Exchange traded product)を開始させている証券取引所である。