米国会議事堂の襲撃メンバー、事前にビットコインを受け取り
米ブロックチェーン分析会社Chainalysisによると、先週の米国議会議事堂の襲撃に関連した、米過激派団体の人物らが、1か月前に28.15BTC(約522,000ドル相当)のビットコインの寄付を受けていたことが分かった。
今回のビットコインによる寄付が、米国で発生した議事堂への襲撃に直接関与しているかどうかは定かではないが、チェイナリシスは関与の可能性を示している。チェイナリシスのレポートによると、2020年12月8日を初めに、ある寄付者が28.15BTC(送金時の価値は約52万2,000ドル)を1回の取引で22の別々のアドレスに送金しており、これらのアドレスの多くは、極右活動家やインターネット上の著名人に属しているとのことだ。
また、今回のビットコイン寄付の最大受益者は、アメリカの極右政治評論家およびポッドキャスターであるニック・フエンテス( Nick Fuentes)氏であることが判明しており、フエンテス氏は13.5BTCを受け取ったとみられている。
その他にも移民排斥団体のブイレード(VDARE)や右翼団体のイーサン・ラルフ( Ethan Ralph)、などのいくつかの団体がビットコインを受け取っていたことが明らかになっており、Chainalysisは「主流な支払いプラットフォームが過激派のグループを排除するつれて、寄付メカニズムとして仮想通貨がより好まれるようになるかもしれません」と述べた。
確かに、国境を超えた支払いが容易な仮想通貨が、報酬としてテロリストやグループに配布される可能性はあるが、ブロックチェーン固有の透明性のおかげでこれらの個人を特定することにも繋がっているようだ。