バイナンス、1日あたり800億ドルの取引量を記録=過去最高

バイナンス、1日あたり800億ドルの取引量を記録=過去最高

仮想通貨取引所バイナンスのChangpengZhao(CZ)CEOは、スポットおよびデリバティブプラットフォーム全体で1日あたり、800億ドルを超える取引高を記録したことを報告した。

報告によると、バイナンスのスポットボリュームは236億ドルを超え、デリバティブ取引量は約570億ドルほどを記録し、過去最高記録の取引高となった。またCZ氏はツイッターにて、最近の価格変動を過去の強気サイクルでの取引量と比較し、2017年11月15日から12月15日までの取引所で処理された量の4倍に相当すると報告している。

その一方で、プラットフォームが記録的な取引量の中で混乱が生じたことを認め、「今日、いくつかのスケーリングの問題が発生しました。私たちが成長し続けるにつれて、おそらくもっと多くの問題が発生するでしょう。完璧ではありませんが、できるだけ早く修正します。」と述べている。

バイナンスにおける取引量増加の背景

バイナンスがこのような取引量を記録した背景には、ビットコインが過去最高を50%を上回った後、30,000ドルを超えて調整に入ったことや、イーサリアムが2018年1月以来初めて4桁の価格を取り戻したことなどが挙げられる。実際に最近の値動きは前例のないものであり、1月4日にはビットコインが一時3万ドルを割ったため、バイナンスではわずか10分間に1億9000万ドルの清算が発生している。

さらに、同じく仮想通貨デリバティブ取引所FTXの創業者兼CEOのSam Bankman-Fried氏は、取引所で100億ドル以上の清算を確認したことを明らかにしている。

仮想通貨への資金はDeFi市場にも流れ込んでいるようで、12月初旬に125億ドルだった資金は180億ドル近くまで膨れ上がっている。しかし、DeFiにロックされたBTCの数は10月下旬の過去最高の65,000BTCが最高で、現在は25,000BTCを下回っており、DrFiブームの過熱感が下火になっていることが見て取れる。