トランプ内閣元補佐官、ビットコインファンドを米SECに申請

トランプ内閣元補佐官がBTCファンドの立ち上げへ

SEC(U.S. Securities and Exchange Commission =米国証券取引委員会)に提出された申請書によると、元ホワイトハウス通信ディレクターのアンソニー・スカラムチ(Anthony Scaramucci)氏が管理する10億ドル(約1,000億円)規模のヘッジファンド、スカイブリッジキャピタル(SkyBridge Capital)社が、ビットコインファンドの立ち上げを検討していることがわかった。

12月21日付で規制当局に提出されたヘッジファンドのフォームDには、SkyBridge Bitcoin Fund L.P.を新しいファンドの発行者として、SkyBridge Bitcoin Fund GPLLCが関係者になることを望んでいることが記載されている。

ファイリングは、元ゴールドマンサックスの副社長でもあるスカラムチ氏が、追加された投資家にのみアプローチしたいということを意味しており、投資ファンドの目標規模は明らかにされていないがファンドは個人投資家から最低5万ドルの投資を求めている。なお、11月13日付で提出された関連目論見書には次のように記載されている。

当社および投資ファンドは、デジタル資産またはデジタル資産技術(デジタル資産マイナー、支払い技術、デジタルセキュリティ、または暗号取引所を含む)に全体的または部分的に関連する企業の証券に投資することもできます。

SkyBridgeは、デジタル通貨に対する企業および組織の関心が高まっているときに規制当局にアプローチしており、ビットコイン価格が急騰し、史上最高値を更新している最中に、増大する機関投資家の関心も仮想通貨市場を刺激している。

ポールチューダージョーンズやスタンレードラッケンミラー、ジムキャマーなどの名前がビットコインに後れを取る一方、企業側としてMicroStrategy社やSquare社などがここ数カ月で市場のバランスシートに大きく貢献していると言える。

アンソニー・スカラムチ(Anthony Scaramucci)氏の略歴

アンソニー・スカラムチ(Anthony Scaramucci)氏は1989年から1996年までゴールドマン・サックス社に務め、インベストメント・バンキング、エクイティ、富裕層向け資産管理部門を担当するなど、1996年に同社を退社するまで、投資に精通した人物である。

2005年に同氏はグローバル投資会社スカイブリッジ・キャピタル(英語版)を設立し、共同マネージング・パートナーとしての役職を持っていたものの、2017年初頭にトランプ政権に参加するため、同社を売却すると発表。2017年7月21日、ホワイトハウス広報部長に任命された。

しかし、就任後すぐにラインス・プリーバス(Reince Priebus)前大統領首席補佐官やスティーブ・バノン(Steve Bannon)首席戦略官・上級顧問に対する辛らつな批判をしていたことが発覚。就任前の同年7月31日付でドナルド・トランプ大統領によってその職を解かれるなど、一時は騒動の中心にいた人物である。

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