2020年、DeFiはDAppボリュームの1200%の増加を促進:レポート

2020年、DeFiはDApp取引量の1200%増加を促進:レポート

DappRadarによると、DAppのトランザクション量は、昨年の総額210億ドルから1178%増加し、2020年にこれまでに2700億ドルを超えていることが分かった。またDappトランザクション量の95%は、イーサリアムのDeFiエコシステムに属しているとのことで、イーサリアム上のDeFiが2020年にどれほど盛り上がったかを物語っている。

ブロックチェーンデータプロバイダーDappRadarは今月18日、「2020年DApp業界レポート」を公開し、資金が年間を通じてビットコインからイーサリアム に流れていることを示しており、その結果ETHの価格が2020年1月1日の0.018BTCから現在の0.028BTCに上昇したことを指摘した。

DappRadarは、ビットコインからイーサリアム に資金が流れた大きな要因として、DeFiの魅力的な利回りを指摘しており、多くの機関投資家を引きつけたと解説している。また、興味深いことに数多くのDappの中でも、わずか10個のDeFi DAppがイーサリアムの総トランザクション量の87%を占めていることを明らかにしている。

これらの10のDAppは、今年11月に合計100万人を超えるアクティブユーザーを持ち、DeFi Swap(Crypto.com)、Uniswap、Compoundの上位三つのDappが合計で93万人を占めているという。その一方で、イーサリアム の最大の問題であるスケーラビリティの問題に触れ、今年Dappでトランザクション量が増加したため、今年のイーサリアム には限界がきていることも指摘している。

また、DeFiプロジェクトで使用される未監査または不適切に監査されたスマートコントラクトのハッキングやエクスプロイトにより、2020年に12件の主要なインシデントで1億2000万ドル以上が盗まれていることについても指摘している。DappRadarの責任者は次のように分散型ソリューションへの関心について、次のように述べている。

基本的なベーシックインカムと世界規模のデータベース管理システムの分配に関する関心が深まるにつれて、世界的大流行により分散型ソリューションへの注目が高まったように思われます。

DappRadarレポートは、COVID-19が実際に、問題解決手段としての使用を奨励することにより、DAppエコシステムを強化するのに役立ったと結論づけている。