オランダ中銀が規制強化へ乗り出す
オランダ中央銀行が、仮想通貨に焦点を当てた企業に対し、顧客がビットコインを購入している理由を尋ねるように強制していることが分かった。
DNB(De Nederlandsche Bank =オランダ中央銀行)は、正式に登録を希望するオランダを拠点とする仮想通貨取扱い業者に対し、新要件を課した。同国の銀行による制裁法は、16日(月曜)に仮想通貨取引所Bitonic(ビットニック)の発表によると、登録申請による追加の検証措置として、地元企業に顧客の引き出しを監視することを求め、ユーザーに対してウォレットのスクリーンショットや購入目的などを要求することを強制しているという。
発表によると、取引所はビットコインを購入する目的や使用しているウォレットなどの追加の詳細をユーザーに確認を取る必要があるという。取引所は、ウォレットのスクリーンショットまたは署名されたメッセージをユーザーに要求することによって、すべてのユーザーが実際にビットコインアドレスの“正当な所有者”であることを確認する義務が課され、これにユーザーが従わない場合には取引所への登録ができなくなるという。
私たちは、この措置が効果的でなく、不均衡であると判断したため、DNBにこの要件を取り下げるよう繰り返し求めてきました。残念ながら、これは効果がありませんでした。オランダは現在、この広範囲にわたる措置が要求されている欧州連合で唯一の国です
取引所は以前、11月3日に公開された投稿で新しい要件を開示している。
開示文書に盛り込まれた「この要件は非常に厳格であるため、満たされない場合は登録されません」と記載されたメッセージについて、9月21日のウェビナーでオランダの仮想通貨取扱い業者に新たな規則を通知したと伝えられているがBitonic側はブログで以下のように述べ、DNBの監督下にある銀行などの他の金融機関も同様要件の対象ではないと付け加えた。
この新しい要件は、移行期間の6カ月のうち4カ月がすでに経過した後に伝達されただけでなく、私たちの意見では、法的根拠はない。私たちはこの新しい要件について規制当局である財務省に連絡を取り、DNBが規制当局と協議せず、中央銀行を監督者と呼んでいると伝えられている
さらに、Bitonicによると、11月初旬には、38あるオランダの仮想通貨取扱い業者のうち1つだけが正式に登録されているとのこと。この状況を改善するために、VBNL(Dutch United Bitcoin Corporation=オランダ・仮想通貨業界団体)は、新しい要件を発表した後、銀行が「業界団体との交渉に利用できなくなった」と報じられたため、DNBに公開書簡を送っている。