KucoinCEO、ハッキングされた約2.9億円の84%を回収したと報告

KucoinCEO、ハッキングされた約2.9億円の84%を回収したと報告

2020年9月、2億8000万ドル(約2.9億円)相当のハッキング被害を受けた仮想通貨取引所KuCoinの共同創業者によると、被害を受けた資産のほとんどを回収したという。

KuCoinの共同創業者兼CEOのジョニー・リュウ(JohnnyLyu)氏はツイートにて、被害を受けた資産の84%が「オンチェーン追跡、コントラクトのアップグレード、司法による回収などのアプローチ」によって回収されたと述べている。

最新の更新情報 #KuCoinセキュリティインシデントについて。これまでのところ、影響を受けた資産の84%は、オンチェーン追跡、コントラクトのアップグレード、司法による回収などのアプローチで回収されています。法執行機関からの要請を受けているため、事件が解決した時点ですべての詳細を公表する予定です。 

またリュウ氏は、これまでの回収におけるプロセスについて、法執行機関からの要求に従い、ハッキング事件が解決するまでは公表できないと付け加えており、どのような経緯かは伏せられた。これに続けてKuCoinでは、プラットフォーム上で176トークンに関するサービスを再開しており、残りの全て資産に関するサービスは「11月22日」までに再開されることを報告している。

今年9月に発生したKuCoinのハッキング事件にける資金の大半は、ERC-20トークンでその金額は1億4700万ドルだった。ハッキング事件が発覚したのは、9月26日の日本時間11時51分。リスク管理システムからアラートを受信し、セキュリティチームが異常なETHトランザクション(TXID 0x4b738df5d7f12e3fa1cbe83b8165c542da461ef0c9255fc1a3f275259a92623b)を発見したことでハッキングが分かった。

その後、リュウ氏はハッキングの犯人について「実質的な証拠」があるとツイッター上で報告し、「徹底的な調査の結果、9.26 #KuCoinセキュリティインシデントの容疑者が手元にある実質的な証拠を発見しました。法執行官と警察が正式に行動を起こします」と、ハッカーの特定に成功したことを示唆していた。

最後にリュウ氏は、今回の資産回収の報告に付け加え、一連のハッキング事件を対処でき、ユーザーの保護など今後の仮想通貨市場に宝石をもたらすと、前向きなコメントを残している。

取引所として、常にユーザーを第一に考え、オープンで透明性のある方法でこの事件に対処してきたことを嬉しく思います。今後も、KuCoinはユーザーを保護し、いつものように、より多くの暗号化された隠れた宝石を世界にもたらしていきます。