ETHインフラストソフトウェア「Infura」ダウンで、仮想通貨取引所などETH出金を一時停止
イーサリアムなど、ネットワークへの即時のスケーラブルなAPIアクセスを提供するInfuraは現在、サービス停止という問題が発生し、一部サービスでイーサリアム(ETH)とERC-20トークンの価格フィードに遅延が発生していることが分かった。TheBlockが報じた。
これにより、イーサリアムとERC-20トークンの価格フィードが遅延していることはもちろん、バイナンスなど一部の仮想通貨取引所にて、イーサリアムの引き出しを停止し始めている。Infuraのステータスページには、次のように問題について記載されている。
現在、当社のEthereum Mainnet APIのサービス停止が発生しています。当社のオンコールチームが調査を行い、サービス機能の復旧に取り組んでいます。
これらの問題によって、バイナンスなどの仮想通貨取引所でもETHやERC-20トークンの出金ができなくなっており、人気の高いイーサリアムウォレットMetaMask(メタマスク)も同様にInfuraをデフォルトのサービスプロバイダーとして使用していることから、問題が発生している状況だ。
また、以下の影響を受けたコンポーネント(コンピュータ機器やソフトウェアの部品)のために、追加のキャパシティをオンラインにし、停止の根本的な原因の評価を継続しているようだが、執筆時点ではどのようの状況かまでは報告されていない。
- Mainnet HTTPS JSON-RPC API
- Mainnet WebSocket JSON-RPC API
- Mainnet Logs
- Mainnet Filters
- Mainnet Archive Data
バイナンスのCEOであるCZ氏は、今回の問題を受け、「在解決していますが、一時的に出金を停止しています。」とツイート。今後の進展報告を待つしかなさそうだ。
ブロック11234873でETHチェーンの分裂の可能性がありました。EtherscanとBlockchairでは、このブロックの後に2つの異なるチェーンとデータが表示されています。現在解決していますが、一時的に出金を停止しています。資金はSAFUです。
追記(2020.11.11 19:35)
バイナンスCEOのCZ氏が公式ツイッターにて、ERC-20トークンの入出金が開始されたことを報告した。