2020年、ビットコインATM機が急増
今年2020年、仮想通貨の日常的利用をサポートするATM機の台数が急増していることが分かった。ビットコインATMの総数は現在、世界中で10,000を超えているとのこと。
ノルウェーの金融サービス会社AksjeBloggenによると、ビットコインATM(別名、BTM)の数が、2019年9月に記録された5336台から過去1年間で87%もの増加をみせた。2020年だけでも、すでに約3,900台の新しいビットコインATMが追加されている。CoinATMRadarが調査した結果、アメリカ、カナダ、イギリスを筆頭に、現在71カ国に10,014台のATMがあり、ビットコイン(Bitcoin/BTC)とビットコイン以外の仮想通貨が現金で売買できるようになっている。
AksjeBloggenの調査によると、2020年にはデジタルコインをサポートするATMの数が急増。1月から9月にかけて世界中で3,885台の新しいビットコインATMが稼働させており、9カ月で67%増加した。事が報告書の中で述べられている。
現在、アメリカは7,800を超えるビットコインATMで、世界の市場を大幅にリードしている。世界のすべてのビットコインATMの78%がアメリカで稼働しており、主要な仮想通貨ATM市場を代表している。CoinATMRadarのデータによると、アメリカで運用されているBTMの数も昨年大幅に増加したことを明らかにした。2019年9月に、アメリカ国民は全国で3,332台のビットコインATMを使用でき、2020年9月に7,567台に達し、1年で127%も増加していた。
2位はカナダで869台が国内で稼働している。カナダは、9月の時点で869台のビットコインATMを備え、世界で2番目に大きいBTM市場としてランク付けされている。
3位以下はイギリスで278台が稼働しており、オーストリアの150台、スペイン106台、スイスの81台が続いた。
使用されるビットコインATM機種に応じて、仮想通貨ホルダーは、ビットコインキャッシュ(Bitcoin/BCH)、イーサリアム(Ethereum/ETH)、ダッシュ(Dash/DASH)、ライトコイン(Litecoin /LTC)、ジーキャッシュ(Zcash/ZEC)、モネロ(Monero/XMR)、ドージコイン(Dogecoin/DOGE)、テザー(Tether/USDT)。リップル(XRP)など、主要な仮想通貨を購入して出金できる。
ただし、ビットコインATMの採用がどこでも増えているわけではない。
Coin ATN Radarより画像引用
CoinATMRadarのデータによると、オーストリアは、2019年以降マイナスのインストール数の伸びを経験した数少ない国の1つで、同国には現在、149台のビットコインATMがあり、2019年9月の244台から100台近くが減少している。
オーストリアで見られるビットコインATM機の減少は、同国規制環境に関連している可能性があり、ビットコインATMが27台しかない近隣のドイツでは新しい規制が存在している。ビットコインATM機の所有者は、国の金融規制当局であるBaFinからビットコインATM運転免許を取得する必要があり、ドイツの企業は誰が所有しているかに関係なく、所有権のないビットコインATMに対して免責の対象となる場合があるという法的問題が立ちはだかって台数が伸び悩んでいる。
統計によると、Genesis Coinは世界的大手メーカーであり、9月現在、35%の市場シェアと3,406台のビットコインATMが世界中で稼働している。また、General Bytesは29%の市場シェアで僅差となっており、2,893台のビットコインATM機を稼働させる世界で2番目に大きいメーカーとしてランク付けされ、続いて、BitAccess社は923台を稼働、Coinsource社が595台のビットコインATM機稼働させている。
コロナパンデミックで世界経済が停滞する中、経済と生活はロックダウンされても継続しなければならないため、ビットコインや仮想通貨に光が当たることはごく自然なことなのかもしれない。