イーサリアムベースDEX「Uniswap Beats」、Coinbase Proの取引量を上回る

Uniswapが Coinbase Proを上回る

初めて米大手仮想通貨取引所Coinbase Proの取引量よりも、分散型取引所Uniswapで多くのお金が取引されている結果が浮き彫りとなった。

これまで、イーサリアム取引で世界最大の取引高を誇っていた分散型ERC-20取引所ユニスワップ(Uniswap)で31日に、24時間の取引量が4億4,100万ドルを超え、新たな高値を記録した。これは、Coinbase Proの本日の3億7,300万ドルの取引高よりも20%近く多い取引高であり、Uniswapへの関心の急増は、Defiへの関心の高まりによる影響を大きく受けていると考えられる。

UNISWAPより画像引用

オンライン統計によると、イーサリアムベースの分散型取引所および流動性プロバイダーの取引量は、4億4,100万ドルを超えており、過去24時間の短期間で70%の増加をみせている。

一方で、CoinMarketCapのデータによると、Coinbase Pro(Coinbaseのフルサービス仮想通貨取引き)の24時間の取引量は、4億7,300万ドルをわずかに上回っていた(記事執筆時点の日本時間30日深夜)。なお、日本時間31日の12:00時点での取引量はすでに4億ドルを上回っており、昨日以上に記録を更新しそうな勢いだ。

UniswapとCoinbaseはどちらも、Binanceの24時間の取引量に比べると少なかったものの、現在は約65億ドルにまで取引量が上昇している。Uniswapの取引量の急増は、ERC20トークンへの関心の急増と、Defiまたは分散型ファイナンスのより広範な増加に及んでいると見られる。Uniswapでは、ユーザーはERC20トークンを自由に入れ替えられるため、カウンターパーティの必要性を減らせるのが大きな特徴だ。

DeFi(分散型金融)の人気が高まるにつれ、プロトコルへの参加に必要なトークンへの関心も高まっている。たとえば、Ynight.financeを実行するガバナンストークンであるYFIは、高価格の原因の1つはトークンの供給量が少ないためではあるものの、昨夜、38,682ドルに達しており、ビットコインの価格のほぼ4倍を記録している。

しかし、ERC20トークンの大流行は、一部の人々にとって持続不可能であると考えられている。AaveのCEO(最高経営責任者)であり、YFIの作成者であるアンドレ・クロニエ(Andre Cronje)氏は30日に開催された「Smart Contract Summit」にて、ガバナンストークンを売買する膨大な数の人々がDeFiブームを牽引し、長くは続かないと述べた。

同じくAave共同創設者兼CEO(最高経営責任者)のスタニ・クレホフ(Stani Kulechov)氏もクロニエ氏の悲観的な見方を共有しており、預金に興味を持ち、資産を借りれるプロトコルの使い方は好きだが、DeFiプロトコルが大きくなりすぎる問題を回避する最善の方法は、さまざまなプロトコルが「連携」することだとコメントしている。

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