中国の警察当局、温州で仮想通貨詐欺を働いていた詐欺グループを逮捕

中国、仮想通貨詐欺グループを逮捕

中国の警察当局によると、温州で大規模な仮想通貨詐欺グループを逮捕した事を発表。詐欺グループは浙江省温州を舞台に仮想通貨詐欺を働いており、総額1,433万ドル以上(15億3千万円以上)を集めていたことがわかっている。なお、中国当局は、詐欺グループの逮捕と同時に犯人らの所有する多数の高級車や別荘も押収したと発表している。

現地メディア頭条(头条:Toutiao)によると、ギャングは2019年以降に仮想通貨詐欺活動を開始。主に「inese Group Community」と呼ばれるものを含むテレグラムチャットグループを通じて被害者を模索していたことが分かっている。

報告書によると、詐欺師が「投資スキーム」の恩恵を受けた投資家であるふりをし、被害者に対して偽のHuobiウォレットアドレスへ仮想通貨を送信する様に仕向けていた。“投資家”を名乗った詐欺グループは代わりにHuobiトークン(HT)でより多くの金額を受け取れ、8%の利益が保証されると騙して嘘の投資話を持ち掛け、偽のHTリンクを受け取っていたと手口を報告している。

地元のメディアは、グループが頻繁にバーやナイトクラブに出入りし、被害者らからだまし取ったお金で豪遊していたと報じている。また、頻繁に中国内を旅行しており、旅行の際にはホテルのプレジデンシャルスイートを借りていたことが分かっているほか、大規模なオフィスビルを借り、違法な仮想通貨詐欺活動のための本部を設立していたことを報じた。

地元の警察によると、調査は現在もまだ進行中であるため、正確な人数ではないものの、1,300人を超える人々がこの偽の投資詐欺に騙されたと報告している。

中国当局は、5月21日に詐欺容疑者のグループを解体し、Huobi取引所の職員を装い、「Huobi Global Moving Brick Arbitrage HT Chinese Group Community」と呼ばれる数十のチャットグループを作成。13,000人を超えるメンバーがグループに加入しており、年間を通じて10,000個を超えるアカウントがオンラインではなく、残りの3,000ほどのアカウントもコンピューター制御されたゾンビアカウントであったと報告した。なお、犯人らは、店頭取引のためのウエブサイトも運営していたことがわかっている。

今回の偽投資仮想通貨詐欺事件の調査で警察当局は、大学の同級生だった陳、余、許の3人が中心となって詐欺グループが動いていたことを突き止めており、2019年11月からWeChatの仮想通貨取引グループに侵入し、この計画の背後にいたと思われる人物ら12人を広東省で逮捕している。

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