ラテンアメリカ最大の投資銀行が、テゾスを利用してセキュリティトークンを発表
ラテンアメリカで最大の投資銀行であるBanco BTG Pactualは、Tezos(XTZ)ブロックチェーンを利用したセキュリティトークンであるReitBZを発表した。ReitBZとして知られているセキュリティトークンは、ブラジルの不動産に支えられており、Tezosで323戸の土地を購入するためにすでに使用されているとのこと。
ReitBZはもともと2019年にイーサリアムで発売されていたトークンであり、BTGがTezosブロックチェーンにトークンを展開することを決定したのは、その歴史の中で初めてのようだ。BTGのパートナーであるアンドレポルティリョ氏は、「Tezos Foundationと共同でReitBZを発行してTezosブロックチェーンをテストし、テクノロジーを使用してより複雑な将来のSTOを実行できるようにすることにしました。 Tezosソリューションは技術的に堅牢であり、この発行により、ReitBZに投資するためのより多くのリソースを保証できると確信しています。」と述べている。
また、Tezos Foundation Councilの会長は、「この実装を実現するために会社がTezosプロトコルを使用することを選択したことをうれしく思います。BTGがTezosの最先端テクノロジーを継続的に使用することで、資産トークン化市場が大量採用に向けられることを期待しています。」と述べた。
BTGとTezosのパートナーシップは2019年7月に発表されており、銀行によるReitBZの使用はTezosの最初の実世界テストであり、同年8月に初めて238戸の不動産を購入するために使用されている。その後、より多くの土地が購入され、BTGはより多くの流動性を提供すること目指して、トークンの流通市場を立ち上げることを計画しているようだ。
一方でTezosは、スマートコントラクトとdAppを実行できる委任プルーフオブステーク(PoS)ブロックチェーンであり、プロジェクトは以前、その実用性の欠如と認識されていること、特にすべてのXTZトークンの93%がネットワークに賭けられているという事実を批判されていた。というのもTezosのPoSガバナンスモデルでは、ユーザーはXTZをロックしてネットワークを保護し、賭けた金額に応じて新しく焼いたトークンを受け取ることができる仕組みとなっているようだ。
今回、BTGがTezosブロックチェーンをトークンの発行に選んだことはTezosにとって大きな進歩であり、今後のブロックチェーンの信頼性を測る試金石のような役目になるだろう。