サークル(Circle)とコインチェック(Coincheck)がUSDCを日本に導入

サークルとコインチェックがUSDCを日本に導入

サークル(Circle)とコインチェック(Coincheck)は提携し、USDコイン(USDCoin/USDC)を日本に導入し、新しいEPIS規制に準拠したイノベーションを促進していく事が分かった。

日本では、急成長するステーブルコイン分野への対応は本質的、積極的、規制的なものとなっており、ステーブルコインを扱うEPIS(電子決済手段サービス)に特化した新たな規制枠組みを制定。この枠組みは、EPISを実施するには登録が必要となるPSA(決済サービス法)の遵守の重要性を強調している。

このような規制は、ステーブルコインの、日本の金融エコシステムへの統合が安全かつ責任を持って行われるように設計されている。新規制導入に伴い、東京に本拠を置くコインチェックは、自社製品にUSDCを組み込んでいる。これは、コンプライアンスとイノベーションに対する同社の取り組みの証と言える。ジェレミー・アレール(Jeremy Allaire)共同創設者兼CEO(最高経営責任者)が率いるCircleは、日本市場におけるUSDCのリーチを拡大することを目的とした提携を発表した。

日本におけるUSDCの戦略的拡大

コインチェックが自社の一連のサービスにUSDCを統合する戦略は、日本の資金決済法に基づくEPISとしての登録の成功を条件としている。

コインチェックは2014年の設立以来、2024年1月までに191万人を超える認証済みユーザーにサービスを提供するまでに成長。同社は自らを日本有数の仮想通貨取引所としての地位を確立しており、同社のUSDC統合は、ユーザー中心のインターフェースとエクスペリエンスと調和するように設計されており、日本全体でのステーブルコインの普及を促進していくことが期待されている。今回のパートナーシップは、優れたUI(User Interface)およびUX(User Experience)標準を維持しながら製品範囲を多様化するという同社探求における極めて重要な進歩を示している

Circleのアレール氏は、日本のデジタル金融の将来の基礎を築くことについての熱意を語つと同時に、コインチェックとマネックスグループの松本大取締役兼代表執行役会長は、USDCを日本市場における世界的なステーブルコイン標準として確立したいとの熱意を表明。アレール氏は、今回のパートナーシップが持つ可能性について興奮を表明したうえで、次のように語っている。

これは日本市場におけるデジタル金融の新たな機会に向けた基礎的な一歩です。

USDCは完全担保付きのデジタルドルとして認識されており、米ドルと1対1の償還率を誇っている。ステーブルコインの時価総額は270億ドル=約4兆円で、流通量は240億ドル(約3.6兆円)を超えており、ステーブルコインの中でも傑出した存在であり、セクターの約20%を占めている。Circleは、金融機関が安全に保有しているUSDCの準備金から運営資金を厳格に分離することを支持。USDCの影響力は、オンチェーン取引総額 12 兆ドル(約1,806兆円)以上を促進していることからも明らかである。

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