テレグラム仮想通貨、TONブロックチェーンの利用規約を更新
昨年17億円の資金調達に成功したテレグラムの仮想通貨であるTelegram Open Network(TON)はしばらく動きがなかったが、ようやく情報が更新された。火曜日の午前中にTelegramの公式ウェブサイトにトークンのウォレットアプリの利用規約(ToS)が更新され、Telegramはウォレットを会社の主要なメッセージングアプリに統合して提供されるとのことである。
テレグラムによると、TONのテストネットは成功したとのことで、投資家は独自トークン「グラム」を受け取るために10月16日までにテレグラムに公開鍵を送金する必要があるようだ。
ウォレットは、ロンドンに本拠を置くTelegram FZ-LLCによって提供され、これは、Telegramがメッセージング操作のために提携した企業の1つであり、AndroidベースのTelegramアプリの公式パブリッシャーである。
利用規約(ToS)の更新内容
TOSによればテレグラムは、ユーザーの公開鍵や秘密鍵、バックアップのフレーズ、パスワードなどID情報を手に入れたり保管したりできないとしており、ユーザー自身がこれらを管理する必要があるようだ。またテレグラムは、「取引はTONのブロックチェーンで承認されることになり、テレグラムは関与しない。つまり我々はブロックチェーンをコントロールすることができず、取引のキャンセルや変更もできない」と説明。10月のTON立ち上げは仮想通貨業界にとって重要イベントとみる専門家もいる。
ギャラクシー・デジタル創業者のマイク・ノボグラッツ氏は、テレグラムの利用者は2億8000万人ほどにのぼり、20億人の利用者を抱えるフェイスブックのリブラが立ち上がる前に仮想通貨業界に大きな影響を与えると考えている。