仮想通貨取引所Huobi、米国市場の再参入に意欲示す

仮想通貨取引所Huobi、米国市場の再参入に意欲示す

Huobiグループの副社長はCoinDeskのインタビューに対して仮想通貨取引所Huobiは、今月中に米国市場に再参入する可能性があることを示唆した。シンガポールに本拠を置くHuobi Groupが持つサンフランシスコを拠点とする店頭(OTC)の証券会社であるHuobi US(HBUS)は昨年12月、不特定の規制の障害を理由に業務を停止していた。

Huobi Groupのグローバルビジネス担当バイスプレジデントCiara Sun氏は米国での取引所について、地元の認可を受けた取引プラットフォームと連携してこのビジネスを再開することを目的としていると述べた。Sun氏は続けて「以前の経験から米国市場に再参入するためのHuobiの戦略は、完全に規制された会社と提携することです。私たちはHuobi Groupとして戻って来る予定であり、HuobiUSのような独立した法人はもうありません。」と以前とは違う形で米国に再参入する予定のようだ。

というのも、米国で仮想通貨取引所を運営するためには、MSBとしての登録に加えて、運営する州で送金ライセンスを取得する必要があり、HBUSのウェブサイトの古いFAQページによると、HBUSは50州のうち43州でライセンスを取得したが、その多くはトークン対トークン取引のみを許可し、トークン対フィアットは許可されていなかったとのこと。そのため、11月にHBUSはすべての米国のアカウントを凍結し、地元の顧客をプラットフォームから追い出し、米国の法律と規制への準拠を強化するためのステップとして動き始めていたようだ。

最近では、Huobiのライバルであるグローバルプラットフォームバイナンスも同様に、米国でビジネスを行うための規制の現実に悩まされていたようで、取引所が利用規約を遵守していることを確認されるまで、米国市民にサービスを提供できなかったとのことだ。バイナンスはカリフォルニアを拠点とするBAM Trading Servicesと米国でのビジネスを拡大させる意向を示しているが、実際には、9月の時点でニューヨーク、テキサス、フロリダを含む13の州にまだ取引サービスを提供できていないのが現実のようだ。