ビットコインハッシュレートが45%低下
ビットコイン(BTC)ハッシュレートは、2020年2月29日に記録された下落幅を上回り、過去2番目となる45%低下を記録した。最新の仮想通貨経済の価格シフトにより、多数の小規模なマイニング事業者が危機に瀕しており、ビットコインの全体的なハッシュレートは30日間で45%低下している。
特に顕著なのは2月29日のネットワークのハッシュレートは、これまでにキャプチャされた最高レベルに急上昇し、136 EH /秒に達していたが、3月12日の「BloackToday(ブラックトゥデー)」以降、ビットコインのハッシュレートは75 EH / sという低い値に低下した。統計によると、キロワット時(kWh)あたり$ 0.05を超えるマイナーはマイニングによって利益を出すことが難しくなっており、一部のマイナーはマイニング事業から撤退しているようだ。
ビットコイン価格の低下は、全世界を脅かしている迫り来る経済危機から生じており、ビットコインの価格は1BTCあたり$ 6,600〜6,850で推移している状況である。またハッシュレートの低下は、ビットコイン価格の下落によってマイニングの収益性が低下しているため、一部のマイナーがビットコインマイニングでの採算が取れなくなり、マイニングから撤退していることを示している。これに伴いビットコインネットワークの難易度は2011年以降、2番目に大きく低下しており15.5%の低下を経験しているとのこと。
一方、マイニング難易度が非常に低いため、BCHネットワークとBTCネットワーク間を行き来するマイナーの数が多くなることが予想されており、 BCHは4月8日またはその前後の12日間で半減するため、両方のブロックチェーンは翌月半の間にブロック報酬の減少が予想されている。
そんな中でもビットメイン、カナン、マイクロBTなどの大手マイニングマシンメーカーは、2019年後半以降に発表した最新かつ強力なマイニングマシンにより、高いマイニング効率を誇り、利益を生み出し続けているようだ。ビットコインの半減期が近づくなか、3大マイニングマシンメーカーはいずれも、今後数カ月間でさらなる最上位機種の納入を競い合っていくことになるだろう。