週末のビットコイン反発の背景と今後の展望

週末のビットコイン反発の背景と今後の展望

週末にかけて突然の反発を見せたビットコインですが、先々週終わりごろからその兆候を見せていました。

先ずNYダウが約3000ドルの史上最高幅の下落を見せた日に、それまでは株と同じ歩調で下落していたビットコインの値が下がらなかった事、翌週のダウ20000ドル割れの日にも全く連れ安していませんでした。

さらには現在、最悪のタイミングで原油の増産戦争も勃発しており、金融市場に加えて原油市場も暴落している中、世界のドル建てマージンコール(追証)は日本円換算で約1300兆円ほど発生しているわけですが、これまでの展開はリーマンショックの時と同様に、市場パニックによる目先の流動性確保の為の現金化、加えて追証支払いの為の現金化の為にゴールド、ビットコインも含めて現金化できるものは全てしておこうという事からの価格下落だったわけですが、リーマンの時と同様、今回も直接金融以外の史上は落ち着きを見せ始めています。

(現在のドル高は上記ドル建て追証発生によるドル需要に依るところが大きいです)

そもそもビットコインはサーキットブレーカーという制度も、FRBも日銀にも頼らない、どの国の政府にも支配されない、世界で唯一の完全に自由なマーケットです。ですのでパニック初期の何でもいいから現金化しようという動きが終われば、自然と独自のマーケットの流れを構築していくだろう事は容易に想像できた事です。

ではビットコインの現在の状況と今後の展開を考えてみましょう。ここから先はテクニカル的な考察になります。

テクニカルによる考察

週足チャート

まず週足チャートですが、今回の暴落にも関わらず辛うじて200週移動平均線の上に価格を保っています。超長期上昇トレンドである事に変化はありません。

日足チャート

次に日足チャートです。こちらは盛大に崩れてしまっていますね。こちらが明らかな上昇トレンドを確認できるチャート形状になるには少なくとも1か月以上の時間を要すると思います。

4時間足チャート

次にこちらは4時間足チャートになりますが、先週末の反発が400時間移動平均線に見事に跳ね返されています。一目均衡表の形状は上昇トレンドに戻りつつあるものの、まずはこの400時間移動平均線を突破できるかどうかが目先の注目点になります。

Xbit戦略としては、価格帯な観点から見ると非常に安いところにあるのは間違いないものの、短期のレバレッジトレーディングにおいては非常にナーバスな展開である事は間違いありませんので、ロング中心のトレードを想定しつつも、4時間足の実体価格が400時間移動平均線を突破し、かつ一目均衡表が明らかな上昇トレンドを示すまでは、あまり積極的には動かず、動いたとしてもごくショートタームでのロングを行うという感じになります。この価格帯でのショートはリスクが高すぎると判断していますので、行いません。

ビットコイン暴落の背景と、長期トレンドに関して

2020.03.13
トレーダープロフィール

Takaya Fujikawa

Xbit Automated Trading System : https://xbit.ai/
Stats of Xbit AI Trader : https://xbit.ai/stats/
Xbit Twitter : https://twitter.com/TradingXbit
Xbitアカウント開設 : https://user.xbit.ai/