ビットワイズのビットコインETF、申請を取り下げ
ビットコインETFの再検討中であったBitwise(ビットワイズ)社は、そのビットコインETFの申請を取り下げた。ビットワイズが14日に米証券取引委員会(SEC)へ提出した文書で明らかになった。
ビットワイズ社は2019年1月28日、ビットコインETFを申請。同年10月、申請していたビットコインETFをSECが拒否。市場のユーザーや投資家から注目されていた世界初となるビットコインETFの承認とはならなった。その直後、ビットワイズはレポートを公開し、ビットコインETFの承認を諦めていないことを表明していた。
しかしそこから状況は一変。ビットワイズのビットコインETFの拒否判断を再検討することが判明した。過去のビットコインの歴史でETFが再検討された事例はなく、市場のユーザーから大きな期待が寄せられていた。そして今回の申請の取り下げについて、ビットワイズのグローバルリサーチヘッドであるMatt Hougan氏は次のように今後のビットコインETFへの意気込みを述べている。
「実際に申請を取り下げました。これは手順上のステップであり、適切なタイミングで申請を修正する予定です。」
ビットコインETFを自ら取り下げるケースは少なくない。昨年9月、最有力とされていたVanEck社もビットコインETFの申請を取り下げている。しかし、ビットコインETFの取り下げによるビットコインやその他の仮想通貨への影響はなく、市場のユーザーはFUDとして捉えていない。そのため、SECとの関係性と投資家の安全性を確保しながら、ビットコインETFの承認を待つしかなさそうだ。