東海東京、フォビジャパンに5億円出資

東海東京、フォビジャパンに5億円出資

東海東京証券を中核とする金融グループの東海東京フィナンシャル・ホールディングスが26日、世界展開する仮想通貨取引所のフォビジャパンに出資すると発表した。出資額は約5億円で、株式の取得は2020年1月末を予定。東海東京フィナンシャルグループは、フォビジャパンの出資額の4%を占める大株主となる。

東海東京は、経営計画「New Age’s Flag Bearer 5〜新時代の旗手」において、先進的な「総合金融グループ」への進化に向け、経営基盤の強化に取り組んでおり、強化策としてロボットアドバイザーなど複数のフィンテック企業に出資。今回の出資も、そうした強化策の一環に当たる。

一方、フォビジャパン(東京・港)で、改正資金決済法上の登録業者。主に、ビットコインなどの仮想通貨の売買を提供している。フォビジャパンの陳海騰CEOは、東海東京の出資について「メインストリームへの普及がより進んだ」と主張し、利益に享受について次のように説明している。

「東海東京は総合証券会社であり、フォビジャパンとの提携により多くの分野が利益を享受するだろう」

事業計画によれば、フォビジャパンは、トークンを用いた資金調達の一種であるIEO(イニシャル・エクスチェンジ・オファリング)などの新規事業を展開。東海東京は、IEOを通じた資金調達を希望する企業を紹介する。地域通貨の取り組みも予定し、将来的には提携する地方銀行にも事業展開するほか、仮想通貨のカストディ(保管)などを予定する。