バイナンス、日本参入か|日本語対応の弁護士を募集開始
世界最大の仮想通貨取引所バイナンスは、日本語を話せる弁護士の募集を開始した。弁護士雇用の目的として、必要に応じた現地の法律問題について理解を深める必要があると説明している。
この日本語が使える弁護士の募集については、明確な理由が公表されていないものの、昨今のバイナンスによる日本進出が要因ではないかと噂されている。バイナンスが発表した、採用の必要条件は以下の通りだ。
- 日本の有名な大学の法律学位。
- 日本の司法試験に合格。
- 英語が堪能。
- 海外の法律教育の背景が望ましい。
- 法律事務所または多国籍企業での卒業後2〜3年の経験が望ましい。
以上の必要条件を見る限り、即戦力で活躍できる人材を探しているようだ。また日本語弁護士は今後、契約書やMOU、その他の法的文書のレビューと草案など法律関係の仕事に従事し、法律顧問の監督の下で、法務調査の実施や、ビジネス機能に専門的な法的助言を提供することになるという。
日本進出を目指すバイナンスの思惑
バイナンスはかねてより、日本への進出については水面下で動いてきた。今年12月、バイナンスの提携先でもあるイスラエルに拠点を構えている企業Simplexが、日本円とカナダドルの2つの不換紙幣のサポートを開始している。
また昨年3月、バイナンスが日本国内のユーザーへ、営業許可を取らずサービスを提供しているとして金融庁から警告を受け、バイナンスは日本人へのサービス提供を実質的に停止している。このように金融庁の命令を素直に聞いたバイナンスが、日本への進出を諦めていないことが分かる。