Bitfinexが世界初の、ライトニングネットワークでの入出金をサポート

Bitfinexが世界初の、ライトニングネットワークでの入出金をサポート

Bitfinexがライトニングネットワークを使った入出金のサポートを12月3日から開始した。BitfinexのCTOでもあるPaolo Ardoino氏が送信した、ユーザー向けの電子メールにて明らかとなった。主要な取引所としては、世界でも初めての試みとなる。

ライトニングネットワークは、ビットコインのセカンドレイヤー技術を使った、いわゆるスケーリング問題解決への送金ソリューション。今回のライトニングネットワークの採用に関して、Ardoino氏のコメントは以下のようになる。

「Bitfinexでは、P2Pマイクロペイメントを安価で高いスループットで実現できるライトニングネットワークが、業界に大きな変革をもたらすと考えています。しかし、普及のためには、大きな取引所でのさらなる採用拡大や認識向上が必要です。これに気づいている取引所であれば、採用プロセスを加速することでしょう。」

加えて、RGBと提携を行い、ドルペッグとゴールドに担保された2種類のテザーを、ライトニングネットワーク上で発行する意向も示した。最後には、「ライトニングネットワークの技術に対して、Bitfinexのコミットメントをさらに高めた」と述べ、文章を締めくくっている。

ライトニングネットワーク、通常の送金と何が違う?

ビットコインの本流となるメインのブロックチェーンを使う通常の送金方式は、1ブロックの生成時間が10分となるようにあらかじめアルゴリズムが組まれている。マイナーやリソースが増えてハッシュレートが上昇すると、1ブロックあたりの生成時間が10分より速くなる。そのため、再度10分に近づけるように1週間に1度ディフィカルティー(採掘難易度)の調整が行われる。いっぽう、この仕組みによってトランザクション数が増加した場合に、送金の詰まりや手数料の高騰が起きてしまう。俗にいう「スケーリング問題」である。

まもなくAmazonで、ライトニングネットワークを搭載したビットコイン決済が可能になる

2019.04.23

ライトニングネットワークでは、ブロックチェーンの外側にもう1つ別のチェーンを作成し、そのネットワーク内で送金が行われる。1回目の取引のみメインのチェーンに記録されるが、その後はネットワーク内ですべてのやり取りを完結することができる。加えて、送金時間が圧倒的に速く、手数料も安価で済む特徴があり、ビットコインが長きに渡って悩まされてきたスケーリング問題を解決することが可能だ。また、これまでは実現できなかったマイクロペイメント(超小額決済)も可能となる。