スタンダードチャータード銀行によるとイーサリアムは2026年末までに5倍に上昇の可能性

イーサリアムは2026年末までに5倍に上昇の可能性

世界70カ国に支店を持つスタンダードチャータード銀行(Standard Chartered Bank)による、仮想通貨の最新価格予測によると、2番目に大きい仮想通貨であるイーサリアム(Ethereum/ETH)の価値は2026年末までに5倍以上に上昇する可能性があると予測している事が分かった。

スタンチャートのウエストFXリサーチ責任者ジェフ・ケンドリック(Geoff Kendrick)氏は、イーサリアムはスマートコントラクトとして知られるブロックチェーンベースの約定のほか、ゲームや従来型資産のトークン化でより広く使用されるようになるため、今後2年間で8,000ドル(約120万円)に達する可能性があると述べている。

従来資産に裏付けられていないイーサリアムやビットコイン(Bitcoin/BTC)などのトークンには、株式、債券、通貨の価格を決めるのに使用される尺度がないことから、仮想通貨の価値を評価することは困難を伴う。仮想通貨の価格は通常、投資家のセンチメント(※市場全体の心理状態)によって左右される。

同銀行のデジタル資産調査責任者でもある同氏は、8,000ドルの水準は、長期的な“構造的”評価額2万6,000~3万5,000ドル(約390~525万円)への足がかりになると考えている事を明らかにしたうえで、次のように語っている。

その評価は、まだ現れていない可能性のある将来のユースケースと収益源を想定していますが、ゲームとトークン化の現実世界のユースケースがその発展をサポートするはずです。


見積もりは非常に長期的なもの

同氏は大手メディアのロイターに対し、構造評価の見積もりは非常に長期的なもので、例えば2040年までと語っている。

イーサリアムは今年約30%上昇しているが、2021年11月につけたATH(過去最高値)約4,869ドル(約73万円)を依然として70%近く下回っている状況が続いている。スタンダードチャータード銀行は7月、最高の仮想通貨であるビットコインが2023年で5万ドル、2024年末までに12万ドルに達する可能性があると述べている。なお、CoinMarketCapの調べによると、2023年10月13日12時時点でのイーサリアム価格は、1ETH=230,826円(1,541ドル)、前日同時刻比-1.4%、時価総額は27兆7,711億円となっている。