ロシア中銀、ビットコインでの支払い禁止を示唆
ロシア中央銀行は、ビットコインをはじめとする仮想通貨を決済目的で使用することは違法および、禁止にする意向を示していることが、同国国有通信社RIAが報じた。
ロシアの仮想通貨に関する規制は昨年5月、仮想通貨に関する支払いや決済を禁止する法案を可決しており、仮想通貨と隔離された環境となっていた。
RIAの報道によると、ロシア中央銀行は同国の法定通貨ルーブルと、仮想通貨を同等の価値として見なすことをは難しく、「仮想通貨を法定通貨として代用することはない」と強調している。また、法的な観点からも「立法レベルでの支払い手段として仮想通貨を禁止することが決定された場合、この立場を支持することが適切であると考えている」とコメント。
根本的な考えには、仮想通貨を採用することはないと主張しており、それらの理由について次のように説明している。
「ロシア連邦における唯一の法定通貨はルーブルです。私たちは、暗号通貨が犯罪からの収益の洗浄やテロ資金への資金調達の分野や、鋭利な為替取引の際など、重大なリスクを伴うと考えています。」
ロシアの仮想通貨事情
ロシアは以前から仮想通貨に対しては慣用な考えを持っていない。実際にロシアは、政府によるビットコインの没収を可能にする法律を制定することを計画している。ロシア内務省は、さまざまな国家機関と協力して計画を策定しており、2021年に法律が成立する可能性があるとのことだ。
しかし今年6月には、同国財務省が仮想通貨の規制を緩和し、仮想通貨の合法化を検討していることが報じられ、仮想通貨への関心が高まっていると考えていたが、いまだに慎重な姿勢を見せいている。