【追記あり】14,074BTCが、コインチェックから不明なアドレスへ送金
国内最大級の仮想通貨取引所コインチェックから、大量のビットコイン(BTC)が不明なウォレットへと転送されたことが報告された。ビットコインや仮想通貨におけるクジラのトランザクションを追跡するWhale Alert(@whale_alert)は25日、コインチェックから不明なウォレットへと「14,074BTC (93,490,429 USD)」が転送されたとツイートした。
🚨 🚨 🚨 🚨 🚨 🚨 🚨 🚨 🚨 14,074 #BTC (93,490,429 USD) transferred from Coincheck to unknown wallet
— Whale Alert (@whale_alert) November 25, 2019
クジラとは、仮想通貨を大量に保有する大型投資家のことを意味しており、高ボラティリティにおいて仮想通貨市場において注目しなくてはいけない存在である。
そして今回の報告において重要となるのは、日本国内で金融庁に認可された仮想通貨取引所である「コインチェックから送金された」という点にある。現在、コインチェックは厳格なKYC登録が必要となり、簡単に資金の預入や引き出しをすることは難しい状況にある。そのためマネーロンダリングやテロ資金に援助も難しい状況だ。
コインチェックから送金は、KYC登録が必要
しかし今回の報告では、日本円にして約110億円が一度に取引所から不明なウォレットへと移行している。実際のコインチェックの公式サイトには、仮想通貨(コイン)の送金について、次のように説明されている。
「Coincheckでは、郵送ハガキをお受け取りいただき、すべての機能がご利用いただけるようになりましたらコインの送金が可能です。」
この文章からわかるように、仮想通貨(コイン)の送金については、本人確認(本人写真や住所など)の登録を完了させ、本人がハガキを受け取った後にしか、仮想通貨を「送金」することができない。したがって今回の大量のBTC送金については「日本人」もしくは、「裏取引で売られた日本人アカウント」ということになる。
大量のBTCが、1つのアドレスに集まる
さらにWhale Alert(@whale_alert)は、以前から大量のビットコインが送金されていることを報告している。そして、今回の14,074BTCの受信アドレスを見てみると、以前から大量のBTCが送金されていたことが判明した。
BTCウォレットの保有量データを提供するサイト「blockchain.com」にて、今回の14,074BTCが送金されたウォレットを確認してみると、現時点で「31861.56306960 BTC(約250億円)」ものビットコインを保有していることが確認できる。
そしてこの大量のビットコインの収束にある背景は、最近のビットコイン暴落の終焉を意味しているという意見もある。コインチェックから送金されたビットコインは、不明なアドレス(プライベートウォレット)へと送金されており、OTCで売買する可能性もあるが、取引所での売買をしないことを意味している。