テザー社、「1兆ドルの集団訴訟」を取り下げ申請

テザー社、「1兆ドルの集団訴訟」を取り下げ申請

テザー社が1兆ドル規模の集団訴訟の取り下げ申請を行うことが明らかとなった。テザー社はステーブルコインのテザーの発行元。価値の裏付けがないにも関わらずテザー(USDT)を大量発行し、不正に価格操作を行ったとして10月に集団訴訟を起こされている。

テザーは過去に、ニューヨーク当局(NYAG)から価値の裏付けがないことを指摘されており、ここ最近ではテキサス大学のJohn Griffin教授らが、ビットフィネックスの1つのアカウントによって2017年のビットコインバブルが作られたという論文を公開している。

テザー社、「クジラ1頭の価格操作」について正式反論

2019.11.08

こうした指摘や論文を根拠として今回の訴訟は起こされているが、取り下げ申請でニューヨーク南部地区の米国地方裁判所に送られた手紙には、テザー社側はこれらの証拠は誤りでデータに欠けていると述べている。

具体的には、取引パターンに関する点を中心として、他の取引所間との資産の移動に関するデータなどが不足しているとのこと。テザー社の先週の声明では、Griffin教授らの新しい論文に関して「骨抜きの恥ずかしいウォークバック」と揶揄している。また、手紙の中には、原告が取引で損失を受けたことや、テザー社がその責任を負うべきことも明確に示せていないと述べられている。

さらに加えて、テザー社がステーブルコインの市場に対して独占的な立場にいることで、コモンローに反しているとの主張に対しても反論が行われている。

クレイグ・ライト氏を訴えることに成功した弁護士が担当

集団訴訟を担当するのは、ヴェル・フリードマン弁護士。過去にはフロリダの裁判所で、自称サトシ・ナカモトであるクレイグ・ライト氏に訴えを起こし成功したことでも有名だ。被告となるのは、ビットフィネックス、テザー、デジフィネックス、およびその元最高戦略責任者であるフィリップ・ポッターと、支払いを管理するCrypto Capitalとなる。

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