コインチェック社、家計簿アプリ「Zaim」とAPIを連携
国内最大級の仮想通貨交換業者Coincheck(コインチェック)は28日、日本最大級の家計簿アプリを提供する「Zaim」と、APIを連携したことを発表した。この提携によってコインチェックを使用するユーザーは、取引アカウントの残高をZaimプラットフォーム上で、他の金融機関で保有する資産と合わせて一元管理できるようになる。
コインチェックは2015年2月から、取引所コインチェックの「注文状況」や「取引履歴」など投資家向けのAPIおよび、ユーザーの資産データなど、他社とのサービス連携や仮想通貨関連サービスの開発を促進するためにAPIを公開している。また、2017年3月には、株式会社マネーフォワードが提供する「マネーフォワード ME」とAPI連携をスタートしており、コインチェック取引アカウントにて残高を管理できるようになっていた。そして今回のZaimとの提携により、より多くの仮想通貨を知らないユーザーへ、取引所へのアプローチをすることが可能とのなった。
コインチェック復活の兆し
仮想通貨交換業者コインチェックは今年1月、金融庁により資金決済法に基づく正式な仮想通貨交換業社として登録された。2018年初頭の仮想通貨市場最大のハッキング事件を引き起こし、およそ1年間、仮想通貨交換業者として活動することができなかった状況から、2019年には様々なサービスの展開に意欲的な姿勢を見せている。
最近では、国内の大手調査企業であるマクロミルが配布する「マクロミルポイント」を、仮想通貨と交換できるサービスとしてスタートすることを発表した。この「マクロミルポイント」は、アンケートに回答して獲得したマイクルミルポイントを、1ポイント1円で換金することをがきる。仮想通貨の他にも特産品や、アマゾンギフト、Tポイントなどへと交換が可能であり、仮想通貨市場へ参入していないユーザーを対象としたサービス展開として注目を集めた。