米裁判所、クレイグ・ライト氏の証言虚偽を認める|50%のビットコインを失う
自身をビットコイン(BTC)を開発したナカモトサトシであると主張したクレイグ・ライト氏の裁判が、終わりを迎えたようだ。クレイグ氏は、今は亡きパートナーであったデイブ・クレイマン氏と、共同開発にて獲得したビットコインの所有権について、フロリダ裁判所は26日、マイニングによって獲得したそう保有額の50%(55万BTC)をクレイマン氏の権利として認めたことが明らかになった。
また、マイニングによって獲得したそう保有額の50%の他にも、クレイマン氏側へビットコインソフトウェアに関する知的財産権も認められたという。
裁判のきっかけ
この110万BTC(総獲得報酬)は、クレイグ氏とクレイマン氏が、2009年から2011年にかけて、マイニング事業の共同開発によって獲得した資金であり、本来、共同開発した両者に分配される報酬であったのにも関わらず、クレイグ氏は110万BTC全てを一人で着服していたのだ。
一連の裁判の詳細は2018年、クレイマン氏の親族が上記の110万BTCおよび、ビットコインソフトウェアに関する知的財産権について訴訟を起こしていた。その際に、マイニング報酬分の110万BTCは、Tulip Trustと呼ばれる信託資金へと、BTC資金が保管されていた。
現時点での情報はこれのみであり、クレイグ氏が今後、どのようにしてマイニング報酬を返還および、それらに関する対応を行うかは明らかになっておらず、最新の情報に注目が集まっている。