仮想通貨取引所フィスコとZaif exchangeが、統合を正式発表
フィスコ仮想通貨取引所(フィスコ社)が13日、運営するZaif exchangeとフィスコ仮想通貨取引所の2つの取引所を統合すると発表した。事業の効率的な運営を図る狙いで、統合の具体的なスケジュールは今後、詳細が決まり次第明らかにする。
両取引所の統合についてフィスコ社は、3月28日開示した有価証券報告書で2019年中に統合する計画を報告していたが、同社による正式なリリースは今回が初めてとなる。フィスコ社は統合に際し、主に2つの注意喚起を呼びかけている。
・統合時には改めて本人確認が必要になる可能性があることから、住所などの登録情報を最新のものにしておく。
・Zaifに資産を預けている場合、口座も統合される(日本円および仮想通貨の残高を全て1つにまとめられる)
なお、取引所統合の作業期間中は、通常よりも出金手続きに時間がかかるという。
フィスコ社が、2つの仮想通貨取引所を運営するまでの経緯
Zaifは当初、テックビューロ社が運営していたが、2018年9月に約70億円相当のハッキング被害を受けたことを契機に、事業運営権がフィスコ社へ移行。18年11月に、テックビューロ社からフィスコ社へ正式に事業譲渡された。
事業譲渡を受けた後、フィスコ社はフィスコ仮想通貨取引所を法人向け、Zaif exchangeを個人向けという立ち位置で運営していた。今回の統合で、組織上は前進した形となり、両取引所の強みを生かした事業運営が期待される。