8月が“半減期”の仮想通貨ライトコイン、依然としてLTC価格に変化なし
仮想通貨業界で、金(ビットコイン)・銀として例えられる仮想通貨ライトコイン(LTC)の半減期が近づいてきた。しかし、ライトコイン価格は約9,700円と、依然として現状維持を続けている状況である。
ライトコイン価格は今年に入ってから好調を続けており、年始価格である約8,700円から最高値15,000円まで、わずか半年で268%の上昇率を記録。しかしそこから急激に反転。1万円をトレンドラインを下回るところまで価格を下落させている。
現時点で好調とは言えない価格推移を記録するライトコインだが、2019年8月頃、2回目となる半減期が訪れることが予想されている。ライトコインの1回目となる半減期は2015年の7月に行われており、1回目の半減期でLTC価格は、急激に価格上昇を記録し、その価格は一時、3倍まで高騰している。
米国のTwitterで有名なトレーダー兼アナリストであるFinancial Survivalism氏は、ライトコインの今後の価格について「ライトコインが中断前の数日前にピークを迎えたことを示している。来月までに現在の価格から2倍近くになります。」と予想。しかし現状の価格からはLTC価格は、ここまで上昇するには難しい状況かもしれない。
そして前回のライトコインの価格は、半減期が実施された後、急激にLTC価格は下落。半減期が到達する以前の価格まで、LTC価格が戻される状況となった。
また、先月6月にライトコインのハッシュレートが過去最高記録を更新。マイニングの活発化によって、ライトコイ本来の通貨機能である送金および、送金速度が向上しているのは間違えない。
しかし、今回の半減期についてライトコインの創設者であるチャリー・リー氏は「半減期によってマイニング報酬が半減すれば、一部のマイナー(採掘者)らは、マイニングによる利益を出せなくなり、撤退することになる。」と発言。さらには、それに伴いライトコインの送金速度の遅延も予想されている。
前回同様、今年8月に半減期に到達するライトコインへの、充分な資金管理が必要となりそうである。